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対談:一人のヴァイオリニストとボルドー

対談:一人のヴァイオリニストとボルドー



Aさん:当店常連様ワインとクラシック音楽好き。

店主:若い頃ヴァイオリンを習い志した。






Aさん:好きなヴァイオリニストは?

店主:私の分野ですね・・・。

完璧なテクニックに音色の持ち主アイザック・スターンが好きです。

彼のヴァイオリンはストラディバリウスを超えるグァルネリ・デル・ジェス。
あのヴァイオリンはですよ。

聴くもの全てを魅了する。

野太いG線から甘美なE線まで圧倒的です。

どんなパッセージも素晴らしく鳴る。

Aさん:彼の弾くブラームスのコンチェルト凄いよね。

店主:あの録音CDは私の宝物です。

楽譜を読みながら鑑賞すると発見の連続です。

Aさん:私はオイストラフが好きです。

店主:ダヴィッド・オイストラフ。

ロシアの天才・・・。

才能ありながら庶民的。

ですから人気は抜群。

私は池袋の芸術劇場で息子の演奏を聴きました。

父親譲りの魂を揺さぶる立派な演奏でした。

Aさん:それは貴重ですね。

そう言えば最近は、ハイフェッツは過去になったね。

店主:悲しい、音源も豊富なのに・・・。

あの当時、最高のヴァイオリニストでした。

技巧派代表で感情に乏しかった。

Aさん:温もりはあまり感じなかったね。

店主:温もりを感じるのはティボーです。

ジャック・ティボー!!

技巧派ではなく人情派・・・。

歌わせ方が上手で大好きなヴァイオリニストです。

今のヴァイオリン弾きでは到底ありえません。

練習すれば身に付くテクニックと違いますから・・・。

悲しい事に来日する時に飛行機事故でストラドと共に亡くなりました。

Aさん:彼のモーツァルトは一級品だね。

店主:そうです。

まるでモーツァルトが側にいる錯覚を受けます。

彼の自叙伝を読みました。

アパートで弾いていると他の住人がうっとり聴いていた。

それくらい歌わせ方が上手です。

彼はフランスのボルドー生まれです。

ですから自然とボルドーワインと合います。

しかも何故か古酒との相性が抜群。



★ 2004 シャトー オー ベルジェイ

  当店販売価格¥4,670(税込)



CS主体で正に飲み頃。

落ち着いた味わいと深い音色はマリアージュ。



2018年6月23日

静岡県 藤枝市 ワイン専門店


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対談:クラシック音楽とワイン2

対談:クラシック音楽とワイン2



Aさん:当店常連様ワインとクラシック音楽好き。

店主:若い頃ヴァイオリンを習い志した。






Aさん:今年のNHK音楽祭。

注目はサイモン・ラトルですね。

店主:ベルリン・フィルは退任でロンドン交響楽団と来日。

ラトルはやはりイギリス系のオケがいいですね。

今や彼はサーの称号をお持ちです。

Aさん:そしてアラン・ギルバート。

パーヴォ・ヤルヴィにドゥダメル。

店主:私自身はあまり興味が湧かない指揮者ばかり。

Aさん:グスターボ・ドゥダメルは人気。

彼はベネズエラ出身の若手指揮者。

店主:勿論、知っています。

演奏も数度録音で聴いています・・・。

Aさん:ですよね。

店主:それにしてもプログラムが多彩。

ラトルはシマニフスキーのヴァイオリン協奏曲第1番。

ヤナーチェクなどマニア心を掴む。

Aさん:そしてギルバートはブラームス。

店主:面白いですね。

パーヴォはオルフのカルミナ・ブラーナ。

混沌とし出した今の世の中。

貧富の差はとても激しく小国が大国を翻弄する時代。

この様な時代にカルミナ・ブラーナはいいですね。

Aさん:一石を投じるね!!

店主:昨日はそれこそラトル指揮でベルリン・フィル。

オルフのカルミナ・ブラーナを鑑賞しました。

ワインはブラックスミスのCSです。

圧倒的な響きのオルフに重厚な果実感のあるCSはいい。

まさにベスト・マリアージュでした。

2015 CLRT ナパ・ヴァレー CS

当店販売価格¥5,265(税込)です。

Aさん:その値段でナパ・ヴァレーは買いやすい。

おすすめの感じが理解できる。



2018年6月22日
静岡県 藤枝市 ワイン専門店

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対談:クラシック音楽とワイン1

対談:クラシック音楽とワイン1



Aさん:当店常連様ワインとクラシック音楽好き。

店主:若い頃ヴァイオリンを習い志した。





Aさん:ピノさんはベートーヴェンが好きだよね。

店主:そうです・・・。

しかし元々はフルトヴェングラーが指揮する録音ばかり鑑賞していました。

今でも中心はフルトヴェングラーです・・・。

Aさん:最近の若者は、あの音質では聴けないね。

店主:そう思います。

第二次世界大戦、前、中、後の録音ですからね。

モノラル録音は慣れないと難しいと思います。

しかしあの時代はモノラルでしか伝わりません。

彼が亡くなって半世紀以上経過。

今だに書籍やら復刻版としてリリースされます。

Aさん:クラシック専門誌は繰り返し彼を登場させる。

店主:ワイン雑誌がボルドー、トスカーナ特集を繰り返すのと似ています。

それだけ部数に直結すると言う事・・・。

Aさん:確かにフルトヴェングラーを聴くと独自の音色。

店主:私が受験時に通っていた塾の先生。

京大卒業後弁護士を目指し何度も挑戦したけれど夢が叶わなかった。

そして塾のオーナー兼先生となった。

私の父と高校の同級生で垣根を越えお付き合いをした数少ない恩師です。

恩師の京大時代の友人がフルトヴェングラー愛好家で「泥の演奏」だと評していた。

その例えは何年経っても忘れない。的を得た形容です。

Aさん:わかるわかる混沌とした複雑な表現。

店主:やはり独裁国家で大戦を背景にした表現。

N響のパーヴォ・ヤルヴィはバーンスタインの門下生です。

バーンスタインがフルトヴェングラーから戦争の足音が聞こえると語った。

そして昨日はフルトヴェングラー指揮でベートーヴェンの第5番。言いたくはありませんが所謂、運命。

1947年5月25日のライブ録音。

これはフルトヴェングラー渾身の指揮です。

ワインは米国のピノ ノワール。

フォグ・セオリーの作です。

Aさん:まだ若い造り手ですよね。

店主:そうです。2013年が初リリース。

サンタバーバラの冷涼な地を活かしたピノです。

しかし極限まで収穫を遅らせ結果、熟度の高い果実味です。

価格は¥4,620(税込)です。

Aさん:瞬殺間違いナシですね。

店主:そうですね!!



2018年6月21日

静岡県 藤枝市 ワイン専門店

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対談:ベートーヴェンとリースリング

対談:ベートーヴェンとリースリング



Aさん:当店常連様ワインとクラシック音楽好き。

店主:若い頃ヴァイオリンを習い志した。






Aさん:現役最高齢指揮者ブロムシュテット。

彼は若いね〜。

まだまだエネルギーを感じる。

店主:そうです。

年齢を重ねる度に若くなる。

そんなイメージです。

Aさん:最近、ベートーヴェンを指揮する事が多いね。

以前は、チャイコフスキーなどロシアの作品をよく指揮していた。年齢を重ね好みが変わったんだね・・・。

店主:そう思います・・・。

あれだけ精力的で集中力があればやはりベートーヴェンですね。

2018年4月25日、サントリーホール、N響を指揮。

ベートーヴェンの第7番、8番。

第7番は初演時から人気の不動の作品です。

そして第8番はベートーヴェンお気に入りの作品。

しかし演奏される機会は少なく思います。

7、8番ともリズミカルで聴きやすい作品。

Aさん:ベートーヴェン好きが愛する交響曲だね。

店主:そうですね・・・。

録画を鑑賞しながら・・・・。

リースリングを頂きました。

品種人気ランキングでは上位クラス。

人間に例えるのならいい人。

純粋、美しい。と褒め言葉が並びます。

Aさん:一度は、はまる品種だね。

最近はドイツ以外も素晴らしい。

店主:南オーストラリア ロルフ・ビンダーのリースリングです。

価格は¥2,376(税込)
飲みやすい辛口仕上げです。

Aさん:いい組み合わせだね。

とてもリラックスできそう。



2018年6月18日

静岡県 藤枝市 ワイン専門店ピノ ノワール


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対談:右脳的作品

対談:右脳的作品



Aさん:当店常連様ワインとクラシック音楽好き。

店主:若い頃ヴァイオリンを習い志した。





Aさん:右脳的作品を鑑賞したい。

右脳派はやはりフランスですか・・・。

店主:そういう一面もありますが、やはり作品自体ですかね。

まずはドビュッシーですね。

彼はバリバリの右脳作品を創作。

オペラ、ペリアスとメリザンドがおすすめ。

彼がこの戯曲に惚れ込んで創作。

掴み所はないが視覚、聴覚へ魅惑的に刺激してくる。

Aさん:玄人好みの作品ですね。

店主:でしたら夜想曲や牧神の午後への前奏曲なんてどうですか?

彼らしいこれぞ創作と断言出来る出来栄えです。

そしてフランスの二大巨頭・・・。

モーリス・ラヴェル。

Aさん:ボレロで有名ですよね。

店主:彼があっての展覧会の絵です。

ダフニスとクロエ、愛を描く大作。

その前年の作曲、夜のガスパール。

難易度の高い名曲ですね。

Aさん:ピノさんらしくワインの紹介もそうだけどズラリと並ぶね。

店主:そうだロシア物でストラヴィンスキーの花火。

これもインスピレーション豊かな小品です。

西洋人らしい花火です。

Aさん:脳を活性化するのが若さの秘訣。

小説でも音楽でも絵画でも様々に右脳を活性化したい。

ピノさんは右脳派だからね・・・。

店主:そうかもしれません。

芸術関係は興味が尽きませんね。



2018年6月17日

静岡県 藤枝市 ワイン専門店

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イタリアオペラ:トスカと楽しむ。

イタリアオペラ:トスカと楽しむ。



当店店主はワインとクラシック音楽に造詣が深い。

そんな私から素敵なマリアージュをご紹介致します。




イタリアオペラの最高傑作。

それがプッチーニ作曲のトスカです。




中学生の時、FMで伝説の歌手エンリコ・カルーソーの特集をやっていた。

中でも一つのアリアが心に残った・・・。

「星は光りぬ」である・・・・。

マリオ・カヴァラドッシの有名なアリア。

しかし、当時の私がわかるはずはない。

ネットもない時代・・・。

心の中で録音していた・・・。

そして随分あとになりプッチーニ作曲のトスカの第3幕、処刑されるカヴァラドッシが愛するトスカへの愛の歌であると知る。



2018年2月21日に行われたザルツブルク復活祭音楽祭

ティーレマン指揮、ドレスデン国立管弦楽団。

ザルツブルク祝祭大劇場。(奇抜な新演出でした。)



やはりティーレマンはシンフォニー指揮者ではない。

彼はオペラでその才能を発揮する。

ベルリン生まれでコレペティートアからの叩き上げ。

ドイツ物をはじめオペラを熟知する希有な存在。

著名コンクール出の金太郎飴ではないのである。



演奏時間は約2時間。

映画感覚で楽しめ展開がスリリングなのオペラ。

ワーグナーのくどくどした長編ばかり鑑賞している私には新鮮です。

第3幕、アレクサンドルス・アントネンコ扮するカヴァラドッシ。

出た〜クラリネットのあの旋律・・・。

カヴァラドッシの声量、質共に問題なし。

女性への愛の叫びは、やはりイタリアオペラに限る。

カ、ギ、ル〜!!

ブラボー!!、ブラボー!!

って、ワインはやはりイタリア物だ。

私のお気に入り土着品種ラクリマだ。

あの豊かな香りは常に胸が躍る。

濃縮度は大変に満足である。

オペラの演奏時間で満足に楽しめる。

まさに正統派マリアージュでした・・・・。



★ 2010 パラディーゾ

  サン ロレンツォ

  当店販売価格¥5,400(税込)



2018年6月14日

静岡県 藤枝市 ワイン専門店

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日常風景の一コマ

日常風景の一コマ



Aさん:当店常連様ワインとクラシック音楽好き。

店主:若い頃ヴァイオリンを習い志した。




Aさん:私はベートーヴェンの第3番。所謂、英雄を高く評価しています。

店主:私も同感です。彼のシンフォニーは珠玉揃い。

中でも最後の交響曲は凄い凄すぎる。

第1楽章は神が創作したよう・・・。

ベートーヴェンは違う境地にいたと思う。

Aさん:そうだよね。

彼はこの時期はもう耳は聞こえない。

それでの創作だから巨星だよ。

店主:創作が絶好調な時は偉大な作品が生まれる。

フランスのドビュッシーが作曲した牧神の午後への前奏曲。鮮やかな色彩感覚は彼特有の美しさ。

ソナタ形式の作品ばかり鑑賞している私には、あの自由な発想に心が奪われました。

しかも演奏時間は、ほんの数分ですよ・・・、数分。

あの短時間であの見事な世界には驚愕ですよ驚愕・・・。

芥川龍之介の短編小説に通じる神業。

Aさん:そうです。

あの男は、ある意味問題男ですからね。

店主:そうですよね。

女性問題でピストル事件は確か2回。

今でしたら著名な音楽家の女性問題で大騒ぎ。

しかし、あの時代も騒動になりました。

ドビュッシーの友好関係は崩れた・・・。

悲しい事に創作能力と人間性は比例しない。

Aさん:わかるわかる・・・。

店主:私が好きな絵画があり、描いた人と会話をしました。絵の印象と随分と違い驚いた。

Aさん:モーツァルトも楽譜の所々に隠語が書かれていた何て聞く。

店主:クラシック音楽業界で有名ですよね・・・。

でもインスピレーションに繋がれば幸いです。

あっ牧神の午後への前奏曲とイタリアワイン。

お互い右脳勝負!!

これぞマリアージュでした。

ルッベッリアーノ コーネロ。

これはモンテプルチアーノ100%。

当店人気の品種です。

私が一押ししている品種です。

醸造方法でも個性が振れない。そこが私が買っている点です。

Aさん:ストレートな味わいでタンニンが上質ですよね。

店主:そうなんです。

生理的に早熟なのかもしれない。

安価なタイプも高級タイプも一定の安心感があります。

私は、この品種に頼ってしまう事が多い。

そのくらい、高く評価しています。

Aさん:それで、このワインの価格は?

店主¥5,000円に税金でお願いします。

贈答にもいいですよ・・・。


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2018年6月12日

静岡県 藤枝市 ワイン専門店


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ベートーヴェンとシャンパーニュ

ベートーヴェンとシャンパーニュ



Aさん:当店常連様ワインとクラシック音楽好き。

店主:若い頃ヴァイオリンを習い志した。






店主:最近ベートーヴェンの第4番をパーヴォ・ヤルヴィとブロムシュテット指揮で並行鑑賞しました。

前者、ベルリン・フィル、後者はN響です。

パーヴォは現在、N響の音楽監督。

ブロムシュテットは数十年の関係です。

Aさん:そうだね。

ブロムシュテットはもう90歳位でしょ。

若いよね・・・。

羨ましいね〜。

店主:今でもベートーヴェンの最新の版を研究している。

以前、フルトヴェングラー時代と違うスコアを使っていると語っていた。

Aさん:それが若さの秘訣かね。

そうだ、ベートーヴェンの交響曲でも第4番は聴きやすいね。

軽快で溌剌している。

店主:そうです。色に例えるなら明るいグリーン。

ポルトガルのヴィーニョ・ヴェルデと合わしたい。

今、当店でも倍々の売る上げで貢献してくれています。

Aさん:しかもバリエーションに富んでいるね。

店主:実はそうなんです。

しかし微発泡なタイプが飛ぶように売れています。

Aさん:日本人には爽やかさがうけるんだね。

店主:そうですね。

実は昨日はヴィーニョ・ヴェルデではなく私シャンパーニュで合わせました。

アンドレ・クルエのロゼ。

これは品よくてGCブジーのピノ ノワールですのでポテンシャルが素晴らしいです。

余韻に僅かに果実由来の甘味を感じます。

それはそれは幸せな時です。

Aさん:価格はおいくらですか?

店主:当店販売価格¥7,974(税込)です。

シャンパーニュのロゼでこの価格なら合格だと思います。

Aさん:全くです。

ベートーヴェンとシャンパーニュは素敵です。

店主:贈答に使って頂きたい1本です!!

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2018年6月11日

静岡県 藤枝市 ワイン専門店

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対談:未完の美しさ

対談:未完の美しさ



Aさん:当店常連様ワインとクラシック音楽好き。

店主:若い頃ヴァイオリンを習い志した。






Aさん:未完成の作品。

どんな天才であれ生涯を閉じる・・・・。

創作途中で断念・・・。

様々な理由で未完成の作品はありますね。

店主:そうです。

モーツァルトのレクイエム。

オペラではプッチーニのトゥーランドット。

などたくさんあります。

しかし弟子や関係者が最後まで仕上げた作品もある。

まさに上記の2作品がその代表ですね。

Aさん:そうだね・・・。

しかし未完の作品も多いね。

店主:ブルックナーの交響曲第9番や有名なシューベルトのシンフォニーなどありますね・・・。

Aさん:未完の「美」を感じる。

店主:同意見です。

一口に「美」と言っても均整がとれた美しさ。

未完だからこその美しさとあります。

ブルックナーは終楽章がないから逆に美しい。

しかも前者的な「美」もあります。

そんな未完の「美」を感じるブルックナーをシューリヒト指揮、ウィーン・フィルで鑑賞しました。

ワインは気軽にアルゼンチンで合わせました。

Aさん:なんだか変わってるね。

店主:しかもシャルドネにトロンテスです。

Aさん:またまたオモロイ。

流石はピノさんだ・・・。

店主:怖れ要ります。

やはりトロンテスが効いています。

まだまだメジャーな品種ではありません。

Aさん:そう私もアルゼンチンワインで数種類だけ頂いた。

店主:根強いファンがいる繊細で美しい仕上がりになります。

深みのある名曲には意外と合うのです。

Aさん:そうですか、またまた勉強になりました。


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2018年6月11日

静岡県 藤枝市 ワイン専門店ピノ ノワール

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対談:聴け、コンサート(パイプオルガンとチェロ)

対談:聴け、コンサート(パイプオルガンとチェロ)



Aさん:当店常連様ワインとクラシック音楽好き。

店主:若い頃ヴァイオリンを習い志した。





Aさん:何かおすすめのコンサートはありますか?

店主:静岡はクラシック音楽を聴く層が極薄。

その割にホールが多い・・・。これぞ箱物行政。

ホールのスケジュールは目も当てられない状態。

箱物と補助○・・・・?は一対・・・?

結果的に定番や初心者向きの作品が多くなる。

東京はオペラでも前衛作品でもチケットは直ぐに完売。

それには恐れ入ります・・・。

Aさん:そうだね、地方は曲目が固定化している。

チャイコのピアノ協奏曲第1番とかさ・・・。

店主:そうです。

しかし骨董の目利きと同じ、これはと思う演奏家や作品も時にあります。

Aさん:あるね、自身で常に感性を磨いているのが大切。

ゲルギエフや諏訪内晶子さんとか静岡で演奏情報があれば目利き的には、即チケット購入だね。

店主:そうです。

その時は必ず行っています。

来月はトン・コープマンのパイプオルガンのコンサートです。

13年ぶりの静岡公演です。

13年前も聴きましたが素晴らしかった。

彼はバロック音楽の権威です。

多彩な活動で指揮者や研究家としても有名。

バッハの前奏曲とフーガ 変ホ短調は必聴です。

Aさん:パイプオルガンはなかなか機会がないよね。

店主:そして9月はミッシャ・マイスキーのチェロ。

このコンサートは必ず行くべきです。Must、Mustです。

カザルス、ロストロポーヴィチに並ぶチェリストです。

Aさん:知っています。

ユダヤ系チェリストですよね・・・。

店主:娘さんも才能あるピアニストです。

バッハの無伴奏チェロ第1番。

チェロの旧約聖書に例えられる作品。

1本のチェロから広がる知の響きは格別以上。

心の奥から感動する私の大好きな作品です。

Aさん:いいですね。

私もそのコンサート行きたいと思います。

店主:私が愛するクラシック音楽は岐路にあります。

過去の重たい遺物になっている。

愛するクラシック音楽が斜陽している現状は悲しいです。




2018年6月8日
静岡県 藤枝市 ワイン専門店

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書籍:西太后

書籍:西太后



毎月、数多くの書籍を乱読する私。

タイトルから興味が沸く場合や趣味から派生して購入する場合。

また、暇潰しに購入する場合と様々です。

そんな乱読人間の私が、ご推薦する書籍は人物。





★ 西太后

  ユン チアン 著

  川副智子 訳

  講談社

  おすすめ度:★★★★★

  一言:とても素晴らしい1冊でした。

     素晴らしい内容、訳者がまた良かった。




時の実力者が前為政者に汚名をかぶせる・・・。

身内であっても憎悪で狂気に走る場合もある。

豊臣秀吉が甥の秀次を切腹まで追い込んだのは事実。

まあ彼は主家筋である信孝とその母も葬った稀代の○人。



汚名では慈禧太后、所謂、西太后もそうなのかもしれない。

彼女は世界三大悪女の汚名を着せられた。

確かに光緒帝の側室であった珍妃を井戸に放り込む命令をしたのは彼女であった。

また、光緒帝の死も謎が多い・・・・。



映画ラストエンペラーで西太后の死の場面。

鑑賞している私の背筋が一瞬伸びた。

それ程に何か異様な光景であった。



しかし、この作品で彼女のイメージは大きく変わった。

知的で勇気、度量のある彼女。

清朝を滅亡させまいと西洋に見習う柔軟な姿勢。

それは大きな葛藤であった・・・。

纏足の廃止など悪い習慣を見直した。

科挙も時代に合わないと制度を変える。

叶わなかったが立憲君主国に変貌させる道程での死。

もしこの仕組みが成立していたらその後の歴史はどうなっていたであろう。

彼女は中世のままの清を近代化させる為に身を粉にして奮闘していた。



また芸術面でも京劇を芸術まで高める。

頤和園の造営は今日では名園となっている。



とても、とても面白い書籍でした。

これには川副智子さんの訳の素晴らしさにあると思う。

難しい感じは読み仮名と綿密な注釈がとても良かった。




2018年6月7日

静岡県 藤枝市 ワイン専門店

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グルナッシュ100%ぜよ。

グルナッシュ100%ぜよ。



先日、生粋の高知のお客様がご来店。

不思議、尊敬する坂本龍馬と会話している錯覚に陥った。

方言は敵国のスパイに会話を理解させない為もあった。

またスパイ活動をしようと近づいても浮く存在になる。

戦国時代も幕藩体制下でも諜報活動は盛んであった。

静岡も語尾が特徴的で私自身は愛着があります。

やはり同じ郷土の言葉は相手に親近感を感じます。




面白いワインが続々入荷。

グルナッシュ100%。

産地は南豪州・・・・。

同州は同国の中でも銘産地を多く抱える。

バロッサ・ヴァレーを筆頭にアデレード・ヒルズ。

マクラーレン・ヴェイル、ラングホーン・クリーク。


などまだまだ素晴らしい産地がある。

中でもバロッサ・ヴァレーは象徴的。

特にシラーズは品質が高く世界中で人気。



今回はバロッサ・ヴァレーのグルナッシュ。

しかも100%のモノ セパージュである。

ブレンドされる事が多い品種を主役で起用。

これは試す価値があるんじゃないかい!!




★ 2017 メタ グルナッシュ

  シュワルツ ワイン

  当店販売価格¥4,570(税込)



75年と90年のVV。

天然酵母、86%全房醗酵。

勿論、天然酵母。

年間2000本の生産本数。



2018年6月1日

静岡県 藤枝市 ワイン専門店

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