トゥーランドットと極上ワイン
明けましておめでとうございます。
皆様、有意義なお休みでしたか?
私はワインとオペラを楽しみました。
1年間溜めておいたオペラのDVDやCD。
ですがたくさんは聴けなかった・・・。
やはりオペラ鑑賞はタフでなければの、体力勝負。
昔はウェーバーの魔弾の射手ぐらいなら平気で聴けた。
天才ワーグナーの能書きは数回の息継ぎが必須だけどね。
★私が一度は訪れたい音楽祭。
それがオーストラリアのブレゲンツ音楽祭である。
美しいボーデン湖の湖上で開催されるオペラは格別!!
勿論、湖面も大切な舞台の一部。
2015年はトゥーランドットでした。
勿論、イタリアの作曲家プッチーニ作である。
ヴェルディと並びイタリアを代表する作曲家。
トゥーランドットは彼最後の作品。
初演はトスカニーニが指揮。
トスカニーニはイタリアきっての指揮者。
ヴェルディにも信任されていた。
プッチーニのラ ボエームも初演している。
私は独裁色の強いトスカニーニには嫌悪感がある。
そんなトスカニーニにも流儀がある。
それはリューの死の場面でプッチーニの死去。
ですから、その場面で指揮棒を置き経緯を説明した。
過激な内容ですから常に影がある作品。
ブレゲンツ音楽祭では奇抜な演出であった。
男女の行為の模写もあり必要かと首を傾げた。
やはり、第1、2幕を辛抱強く耐える。
そして第3幕冒頭の「誰も寝てはならぬ」で涙。
あっこれ私のトゥーランドットにおけるスタイル。
やはりプッチーニはトスカーナワインがいい。
彼はトスカーナのルッカで生まれだからだ。
★ 14 モレッリーノ ディ スカンサーノ
ポッジョ アルジェンティラ
トゥア・リータが手掛ける。
同ワインは名前の由来通り通常は濃厚。
ですが非常にエレガント。
小さなベリー系の包込む香り。
理想的な味わい。
繊細なタンニンに調和に満ちた液体。
濃厚さよりも上品さを全面に感じます。
オペラの幕毎にワインを選択。
それもいい・・・。
しかし好きなワインで通すのも私流。
詳しくは【クリック】2016年1月4日
ワイン専門店ピノ ノワールおすすめ第9
ベートーヴェン最後のシンフォニー。それが第9番。
交響曲史上最高峰に君臨する。
当時の常識を覆し新たな境地を開拓。
難聴を抱えながらも世界の理想へ願を込めた。
そして大曲ミサ・ソレムニスの理念をも併せ持つ。
シンフォニストの私は様々な音源を所有。
その中からおすすめ音源をご紹介致します。
ドイツを代表する指揮者フルトヴェングラー。
彼の伝説的名演が所謂バイロイト盤。
1951年7月29日のライブ録音だ。
この演奏は、はっきりと神掛かっている。
特に第1楽章は生々しくベートーヴェンが迫る。
実は第9は第1楽章が素晴らしいのだ。
第2楽章は、第7番のように激しい。
が、ベートーヴェンにしてはある意味凡庸。
これがフルトヴェングラーの手に掛かると一変する。
有機的で躍動的な素晴らしいスケルツォになるのである。
第3楽章は、ベートーヴェンらしい美しい楽章。
気難しいのが彼ではない、美しさは随一です。
フルヴェンのアダージョを聴くともう他は聴けない。
終楽章は、これが最高傑作の所以であろう。
お互いが問い掛けながら進行する。
330小節の長大なフェルマータの願いは永遠だ。
シュワルツコップをはじめ当時一流の歌手陣。
それらを巧みにリードしコーダを向かえる。
コーダはフルトヴェングラーの熱気が最高潮に届く。
もはや感動などという言葉は安すぎる程に貴重な体験。
http://pinotnoirno1.blog.fc2.com/img/2015122814073629c.jpg/" target="_blank">http://blog-imgs-86.fc2.com/p/i/n/pinotnoirno1/2015122814073629c.jpg" alt="フルトヴェングラー2" border="0" width="196" height="196" />
このライブのバイエルン放送音源。
ですが演奏は明らかに違う。
どちらかがゲネプロでどちらかが本番となる。
ウォルター・レッグ亡き後、真相は迷宮入りか!!
私は前者に慣れ親しんでいる。
また前者が本番由来の緊張感があるのは確かである。
その1 2015年12月28日
ワイン専門店ピノ ノワールおすすめの第9
1942年4月19日のライブ録音。問題の録音・・・。
ヒトラー誕生日の前夜演奏。
宣伝大臣ゲッペルスも聴衆として参加。
演奏後フルトヴェングラーとの握手が戦後問題視。
フルトヴェングラー自身はユダヤ人音楽家を救った。
本人の政治的意図はなくても大いに利用されてしまった。
http://pinotnoirno1.blog.fc2.com/img/20151228141425e30.jpg/" target="_blank">http://blog-imgs-86.fc2.com/p/i/n/pinotnoirno1/20151228141425e30.jpg" alt="1952年の第9" border="0" width="196" height="196" />
1951年バイロイトの伝説的名演に次ぐ名演。
遅めのテンポながらフルトヴェングラー節は健在。
ベルリンと並び彼が愛したのがウィーン・フィル。
ウィーン・フィルらしい甘美な第3楽章は珠玉。
1952年3月2日 ライブ録音
http://pinotnoirno1.blog.fc2.com/img/20151228141033b28.jpg/" target="_blank">http://blog-imgs-86.fc2.com/p/i/n/pinotnoirno1/20151228141033b28.jpg" alt="晩年の第9" border="0" width="196" height="196" />
フルトヴェングラー最晩年の第9。
1954年8月9日、バイロイト祝祭劇場。
音質は劣化が激しい。
しかし、晩年の演奏が聴けて貴重。
http://pinotnoirno1.blog.fc2.com/img/201512291057321d5.jpg/" target="_blank">http://blog-imgs-86.fc2.com/p/i/n/pinotnoirno1/201512291057321d5.jpg" alt="第9" border="0" width="106" height="106" />答えはスコアにある!!
<2> 2015年12月28日
ワイン専門店ピノ ノワールからおすすめの第9
クラウディオ・アバド。
惜しくも2014年他界。
クラシック音楽界に功績を遺した人物。
深みが足りない演奏ですが逆に聴きやすい。
アバドお気に入りのスウェーデン放送合唱団を起用。
第9初心者におすすめの音源です。
http://pinotnoirno1.blog.fc2.com/img/20151228141653c9c.jpg/" target="_blank">http://blog-imgs-86.fc2.com/p/i/n/pinotnoirno1/20151228141653c9c.jpg" alt="クレンペラーの第9" border="0" width="196" height="196" />
一味違う名演・・・。
哲学的な第9・・・。
どんな作品も哲学を帯びるクレンペラー。
マーラーにも才能を認められた。
個性の塊で常人の理解の遥か上を行く。
http://pinotnoirno1.blog.fc2.com/img/20151228141816549.jpg/" target="_blank">http://blog-imgs-86.fc2.com/p/i/n/pinotnoirno1/20151228141816549.jpg" alt="バーンスタインの第9" border="0" width="196" height="196" />
音質も演奏も素晴らしい。
アメリカ的に捉えられるバーンスタイン。
しかし意外と伝統を踏襲したスタイルです。
ベルリンの壁崩壊に際しても第9を演奏。
実に考え抜かれた演奏。
第9に触れたいそんな方におすすめ、音質も解釈も良好。
おすす度:★★★★★
「人類史上の傑作を時間のある時に是非鑑賞を・・・。
演奏時間は長いが故に充実した気持ちにさせてくれる。」
<3> 2015年12月28日
ベートーヴェン唯一のオペラ
ワイン専門店ピノ ノワールからオペラをご紹介。
ベートーヴェンのオペラはあまり人気がない。
彼唯一のオペラ フィデリオ。
初演時の政情が大きく人気を左右した。
ウィーンになだれ込んだフランス兵。
本来の観客であったウィーンの裕福な人達は逃亡。
この傑作は、そうして不評に終わった。
しかし、何故だか今でもあまり人気がない。
ミラノ・スカラ座2014/15シーズン開幕公演。
フィデリオ。
最高であった。
序曲にレオノーレ第2番を採用。
これは、フィデリオ序曲にして頂きたかった・・・。
演出も素晴らしかった。
ベートーヴェンは時代を加味して台本を選んだのか。
と議論の多いオペラ。
刑務所から男性に扮したレオノーレが夫を解放する。
普通では考えられない設定ながらオペラでは普通。
演出を楽しみにしている聴衆も多い。
アイロンを掛けながらのマルェリーネ。
気を引きたいヤキーノとのコミカルな場面。
舞台は16世紀。
それを、そのまま演出しないのが素晴らしい。
バレンボイムは地味な指揮者ですが演奏はなかなかだ。
マルツェリーネ、レオノーレ、ロッコの三重唱。
お互いの感情が微妙にずれていてもそれを自然と聴かす。
聴き所は第2幕。
所長から開放された、喜びが爆発。
2/2拍子のプレスト・モルトで気分は高揚。
全員の歓喜の合唱で幕を閉じる。
オペラとしては時間も丁度いい。
随所にベートーヴェン節を楽しめます。
おすすめ度:★★★★★
オペラ一聴きあれ!!
詳細は【クリック】2015年12月27日
フランス音楽とポムロール
私がうっとりするマリアージュ。
それは感性ある音楽とワイン。
牧神の午後への前奏曲。
言わずと知れたドビュッシーの傑作。
ドイツ音楽にはない色彩。
私、恥ずかしながら若い時は理解出来なかった。
豊経験を積みやっと楽しめるようになったフランス物。
昼寝をしていたらうつらうつら・・・。
すると奔放な牧神の気ままな遊戯。
見事な描写で右脳を最刺激。創作の泉は枯渇無し。
この作品とポムロールがいい。
それか紅茶もいいね。
★ 12 Ch プリウール ド ラ コマンドリー
ボルドーワインはジロンド川左右両岸、素晴らしい。
勿論、左岸派、右岸派と好みが分かれる場合もある。
それには歴史的な背景の差が関係する・・・。
自ずと左岸はイギリスが最大の顧客。
しかしポムロールはベルギーでの市場が依然大きい。
実は多彩なスタイルを楽しめるのがポムロールである。
主役は勿論メルロー。
全く対照的なスタイルもあり興味が尽きない産地。
感性で楽しめるのもポムロールの特徴である。
さて、今回ご紹介のコマンドリー。
メルローらしい肉感、質感に感無量。
細部の細部まで素晴らしい表情。
故にバランスも完璧で美的ワインである。
隙のないマリアージュは最高である。
詳細は【クリック】2015年12月26日
ワインの種類は縦横無尽だから楽しいワイン専門店
甘口ちゃん甘口君、甘口様。
寒い季節。
心に暖・・・。
口中にほんのり甘味。
ザ・スタンプジャンプ・スティッキー・ホワイト
ボトリティスラーには満足。
あっ、貴腐菌を愛する人々の事です・・・。
熟れたアプリコット、糖蜜、ココナッツ。
甘味を伴う質感も楽しめます。
そして昔から馴染のロゼ ダンジュー。
何だかヒーローの名前みたいだ。
ですから、もう一度!!
ロゼ・ダンジュー!!
http://pinotnoirno1.blog.fc2.com/img/20151225112152cff.jpg/" target="_blank">http://blog-imgs-86.fc2.com/p/i/n/pinotnoirno1/20151225112152cff.jpg" alt="ロゼ" border="0" width="156" height="156" />
グロロー主体のほんのり甘口。
加減を心得ている甘味。
ですから日本では根強い人気があるのかも。
その点は当店もお勉強になります。
加減を心得たワイン専門店。
何も熱意だけで勝負・・・。
ではなく加減、加減!!
そして、ランブルスコ。
もう説明不要の人気。
あっランブルスコを愛する人々を・・・。
そうです。ランブルスコラーと勝手に命名。
クリーミーで気持ちのいい甘さのドルチェ。
そして近年、辛口タイプが人気。
ですからセッコもあります。
http://pinotnoirno1.blog.fc2.com/img/20151225112220c86.jpg/" target="_blank">http://blog-imgs-86.fc2.com/p/i/n/pinotnoirno1/20151225112220c86.jpg" alt="ランブルスコ" border="0" width="136" height="136" />
ボトリティスラーも!!
ランブルスコラーも!!
お待ちしております。
2015年12月25日
クラシック音楽散策
当店店主は芸術に造詣が深い。と自画自賛。
ワインを愛する者として芸術的見識は必須であろう。
私が常に鑑賞する偉大な作曲家。
それが、ドミトリー・ショスタコーヴィチ。
旧ソ連の苦難に満ちた音楽家。
抑圧された人民の叫び・・・。
そして断行される恐怖政治の脅威・・・。
当局の目を巧にかわしそれらを表現。
時に断罪されるも不死鳥の如く復活した。
彼の死後、出版されたショスタコーヴィチの証言は鮮烈。
今回はヴァイオリン協奏曲第1番。
才能溢れる五嶋みどり。
弟に龍さんがいる。
姉は天才肌で本番に強いヴァイオリニスト。
弟は文武両道で知能と武芸に長けた人物。
波乱に満ちた内容。
ロマン派時代のヴァイオリン協奏曲とはまるで違う。
特に第2楽章、スケルツォは素晴らしかった。
五嶋みどりも内に入り込み良かった。
そして、バルトークの管弦楽のための協奏曲。
ハンガリーの偉大な作曲家、バルトーク。
彼のヴァイオリン協奏曲第2番は超傑作。
難曲なれど一聴きアレ!!
そして晩年の傑作が管弦楽のための協奏曲。
白血病で資金難に陥っていたバルトーク。
その資金援助の為にクーセヴィツキーが依頼した。
病気の為に仕事欲を削がれるのは凡人。
難病を患いながらの意欲作。
対の遊びと悲歌との対比に感じる事多大。
終曲は一安心する楽章である。
トゥール/アディトゥス
ショスタコーヴィチ/ヴァイオリン協奏曲 第1番 イ短調
バルトーク/管弦楽のための協奏曲
パーヴォ・ヤルヴィ 指揮
NHK交響楽団
五嶋みどり ヴァイオリン
2015年10月23日 ライブ録音
2015年12月24日
静岡、浜松、焼津、島田、牧之原、御前崎市からも!!
おすすめムルソー
人が恋しくなる、この季節。
分厚い書籍の活字が恋しくなる季節でもある。
チャイコフスキーの弦楽セレナーデで心を浄化したい。
ブルゴーニュワインが我々を魅了する。
何とも五感への誘惑が強引な季節である。
http://pinotnoirno1.blog.fc2.com/img/20151102160621182.jpg/" target="_blank">http://blog-imgs-85.fc2.com/p/i/n/pinotnoirno1/20151102160621182.jpg" alt="ムルソー 贈り物" border="0" width="230" height="200" />
ムルソー最高の造り手。
それがアルベール・グリヴォー。
1級畑のクロ デ ペリーエル。
この単独所有の畑はあまりに有名。
2011 ムルソー アルベール・グリヴォー
当店販売価格¥8294(税込)
今回は村名。
いやいや単なる村名と思うな。
価格もご立派である。(涙)
味わいはムルソーを体現している。
ですからまず紹介するのがこの造り手。
液体の質感は別格。
しなやかで柔らかい果実味。
心地良いミネラルが全体を支配し余韻まで。
バランスも秀品の、これぞ一押し!!
セラーに1、2本は必須。
贈り物にも・・・。
おすすめ度:★★★★★
2015年12月22日
静岡、焼津、島田、掛川、沼津市からもご来店。
いつでも贈答歓迎!!
当店から季節を考慮した贈答ワインを・・・。
ポルトガルワインがいいよね。
まだ輸入量も少なく知名度は低い。
しかしだ。コスパの高いワイン達なんだよね。
★ 2012 キンタ ド エスピーニョ コリェイタ
2010 キンタ ド エスピーニョ レゼルヴァ
ポルトガルワインの銘醸地ドウロ。
18世紀から続くワイナリー。
それがキンタ ド エスピーニョだ。
ドウロ川沿いで日照時間も長く高品質のブドウとなる。
入門編としてはコリェイタがおすすめ。
果実の輪郭がはっきりしておりとてもジューシー。
土着品種であるトウリガ ブランカ主体。
何もCSやMを使用しなくても十分に世界で通用する。
そんな意味で一石を投じるワインです。
そしてリゼルヴァ。
味わい深い。
複雑でストラクチャーがしっかりとしている。
やはり飲み応えと言う点ではこれは秀品です。
そして贈答の定番であるボルドー。
故にチョイスもより厳しくなる。
http://pinotnoirno1.blog.fc2.com/img/20151219140848403.jpg/" target="_blank">http://blog-imgs-86.fc2.com/p/i/n/pinotnoirno1/20151219140848403.jpg" alt="ボルドー" border="0" width="196" height="196" />
★ 2012 シャトー ラ グランジェ ドルレアン
2006 シャトー・ラ・トゥール・ド・ベルナドン
左)各コンクールでの受賞歴が光る。
ピカっとYouの親父の頭ではない!!・・・。
ワインの内容である。
クラシカル系であるがそこは現在のワイン。
アタックから余韻まで一貫したバランス感覚は優れもの。
そして右)来年、10年古酒となるBordeaux Superieur。
Superieurランクの古酒はさすがにいい。
価格も手頃で味は各段にいい。
年始に家族と楽しんでは如何かな・・・。
詳細は【クリック】2015年12月19日
危機感無しの人達(困っちゃう編)
先日、当店前の某高校からボールが・・・。
あっ店にドスン。
何年も前から危険だと指摘しているのに。
道路の中央線に転がったこともあったよ。
隣家のカーポートも2度破損した。
でもへっちゃらなのさ・・・。
我国は組織に関して責任が不明確だからね。
へっちゃらなのさ・・・。事が起きてからさ。
車に・・・。
子供に・・・。
ご老人に・・・。
危険なのにね!!
事故になったら手遅れなのにね。
通行人に当たらないことを心から祈ります。
ハラハラしてます・・・。
またまた本日もまたボールが飛来・・・。
当店のお客様、気を付けて下さいね。
瞬時の反射神経が必要です。
「良くも悪くも馬事東風だから困るよ。」
あっ これは一人言だけど・・・。
2015年12月18日
ブラームスの歴史的名演はこれだ!!
ワイン専門店店主は、ドイツ音楽が大好物。
ベートーヴェン、ブラームスは三度の飯より好きだ。
何と言っても真冬にはブラームスの調べが気持ちを解す。
難産の末に結実した交響曲第1番。
時代はロマン派なれど伝統を重視した力作。
偉大な先輩ベートーヴェンを越えねばと・・・。
感謝しなければならないシューマンの期待・・・。
それらが重なり20年以上の歳月を費やす。
クラシック音楽史上の名作ですから様々な音源がある。
私はフルトヴェングラーの指揮が最良だと確信している。
近衛秀麿先生のフルトヴェングラー論付CD。
日本の名家、近衛家出身で兄はあの文麿氏だ。
ブラームスの交1番は1952年2月8日のライブ録音。
音質は時代を考慮して許容範囲。
若い人でしたら聴きずらいのかもしれません。
本当にフルトヴェングラーのブラームスはいい。
全く飽きさせないアプローチで魂の響きだ。
こんな逸話がある。
N響の音楽監督に就任したパーヴォ・ヤルヴィ。
彼がバーンスタインの元で学んでいた頃。
ブラームスの演奏が流れた。
ヤルヴィは指揮者の名を当てるのを外した。
しかしバーンスタインはフルトヴェングラーと答えた。
無論、答えはフルトヴェングラー。
曰く戦争の音がする、と・・・。
やはり時代背景がありそれが伝わっているのだ。
考えさせられる名演である!!
年末年始に大作を鑑賞して下さい。心の充実感は凄いゾ。
詳細は【クリック】2015年12月16日