書籍:オペラでわかるヨーロッパ史
毎月、数多くの書籍を乱読する私。
タイトルから興味が沸く場合や趣味から派生して購入する場合。
また、暇潰しに購入する場合と様々です。
そんな乱読人間の私が、ご推薦する書籍はオペラ学。
私はオペラが好き。
今まで数々の名作に触れてきた。
しかし、作品を吟味する余裕はない。
対訳を照らしながらの鑑賞は余分な配慮が出来ない。
ましてや、その作品の背景を知る由はない。
書籍にしても時代背景を表したものはほとんどない。
そんな中で画期的な書籍がこれです。
★ オペラでわかるヨーロッパ史
加藤浩子 著
平凡社新書
おすすめ度:★★★★★
塩野七生さんや青木やよひさんなど女流作家の緻密な研究には驚かされる。
この書籍の著者にしてもそのわかりやすい筆には恐縮します。
ヴェルディのオペラ、シチリアの晩鐘。
マスカーニの名作、カヴァレリア ルスティカーナ。
これらはシチリアが舞台。
今でこそシチリアは観光客が多く訪れる島。
しかし様々な宗教や支配者に征服された歴史を持つ。
ですからオペラになりうる。
私が最強の国だったと思うヴェネツィア。
1000年続いた小国。
その歴史は塩野七生さんの名著がおすすめ。
フォスカリ家の悲劇にスポットを与えたヴェルディの作品。
それが「二人のフォスカリ」である。
今では上演機会に恵まれた作品とは言えない。
このヴェネツィア史上有名な総督フランチェスコ。
そして息子との悲劇。
ヴェネツィアは今も昔もオペラの都。
国王、貴族の独占であったオペラをお金さえ払えば鑑賞できる。
共和国時代は発売禁止であった書物もこの国であったら入手可能。
そんなヴェネツィアにあこがれる作曲家は多い。
と、残念ながら書いていると時間だけ浪費するのでこの辺で!!
詳細は【クリック】2016年11月20日
たまにはアリゴテ!!
毎日の生活は同じ事の繰り返し。
基本、仕事もそうである。
そんな単調さから抜け出す為に趣味がある。
それと同じでシャルドネばかりの人。
それでは、マンネリなワインライフですよ。
たまには違う品種に挑戦してみては!!
アリゴテは格下だから嫌?
だだのキールの材料でしょ。
今回はキールは置いといてね。
良き造り手と畑に恵またアリゴテは違う。
やはりポイントはそこだ。
てな訳でご紹介。
私はギイ アミヨの信奉者である。
これは、当店のお客様に公言している。
完成形に近い、と高評価をしている。
どのカテゴリーも素晴らしい。
ですから下位クラスでも十分に楽しめる。
☆ 2010 ブルゴーニュ アリゴテ
早飲みされやすいアリゴテ。
そうです・・・。
その酸由来の爽やかさを楽しむ。
当店セラーで寝かせたアリゴテ。
数年寝かせるだけで随分変わる。
深みと香りに箔が付きこれは素晴らしい。
まあ、造り手の力量にも依りますがね。
週末、休日に楽しむのは最高です。
詳細は【クリック】2016年11月20日
バルバレスコ
イタリアワインが恋しくなる。
塩野七生さんの名著を読みたくなる。
トスカニーニ指揮でヴェルディを鑑賞したくなる。
やはり、モノラルはレコードで・・・。
マリア・カラスに浸かりたい。
やはり、温もりを感じるレコードで・・・。
そんな季節かもしれない。
あっ本題のワインですね。失礼!!
北イタリアの厳格なワインを頂きたい。
南伊の陽気なワインよりも今は頂きたいんだ。
わかります。
わかります。
その気持ち・・・。
ワインと芸術を愛する自称パトロンの私、痛感致します。
★ 2012 バルバレスコ
ロッカリーニ
イタリア ピエモンテ
ネッビオーロ100%
当店販売価格¥5,816(税込)
おすすめ度:★★★★★
一言:★★★以下はご紹介しないのが当店の信条。
家族経営のこじんまりとしたワイナリー。
しかし畑のポテンシャルは高い。
応じて理念も素晴らしい。
やはり生産者が描くワインがありそれを実現する為に努力をする。
そんなワインが好き・・・。
まだ閉じ気味ながら素晴らしき将来に期待。
果実味とスパイシーなニュアンスが混然。
このカオスも時間と共に美しさに変貌。
あの神秘な作品、ブルックナーでもそうである。
単調な美はどうも輝きに欠ける。
それはワインであれクラシック音楽であれ同じ。
秘めた力を感じつつ私が認めるバルバレスコ。
贈答にもいいですよ。
詳細は【クリック】2016年11月17日
ピノラー増殖中!!
そしてそしておいしくなるピノ ノワール。
澄んだ空気・・・。
寒さ感じるこの季節・・・。
高貴品種筆頭格ピノ ノワール。
ワイン品種約1,000種の頂点に君臨。
五摂家より上のまさに天。
それがピノ ノワール。
これは言い過ぎではあるまい。
某ミネラルウォーターで有名なオーヴェルニュ。
ですから良質な水から自ずと良質なブドウが育つ。
それは自然な事。
★ 2015 ピノ ノワール
当店販売価格¥1,981(税込)
一言:吠えろ、旨いと!!
瞬殺間違いナシ。
飢えているピノ ノワール ラヴァーに癒しを与える。
私を見る度に「何かピノ ノワール入荷した?」と、これである。
私を見る度に「ピノ ノワールある?」またこれである。
かわいいこいつらを私は愛情を込めピノラーと命名。
飢えたピノラー共、満足しなさい。
夢を追うピノラー共、諦めるな。
あっ、ピノラーとは私が造った造語です。
所謂ピノ ノワールを愛し過ぎて人生が変わった尊い人たちです。
すいません、勝手にピノラーなどと命名しまして。
道路標識を模したデザインもかっこがいい。
これは瞬殺だ!!
追伸、ピノラーの特性。
一度、おいしいピノに出会うと脳の中枢神経に伝達。
その後、ピノ ノワールを忘れられなくなる。
と勝手に推測・・・。
学術的根拠はありません。
と、そんな私もピノラー。
しかもワンランク上のスーパー・ピノラーです。
詳細は【クリック】2016年11月15日
レミ スガン
更に更にワインが旨い季節。
特にピノ ノワールは格別でしょ。
美しくなるよねピノ ノワール。
そしておすすめがレミ スガン。
有名なフレデリック・マニャンが手掛ける。
曰く第3のプロジェクト。
曰く「ピュアな果実に溢れ、かつその土地を表現した本当の意味で誰が飲んでも美味しいワイン」
ここで経緯を略説で・・・。
マニャンとスガンは畑がお隣同士。
お隣同士は円満円満・・・。
転機は2010年レミ・スガンの健康状態が悪化。
やり手のマニャンが購入。
【第3のプロジェクト】とは?
基軸はその畑のブドウを使用。
しかしマニャンはネゴシアンもしている。
そんな関係で一部買いぶどうを使用。
そうですこれが答え。
ドメーヌとネゴシアンの組み合わせ。
★ 14 ブルゴーニュ ピノ ノワール
素直においしい。
モレとヴォーヌ・ロマネとNSGのブレンド。
まさにブレンド・マイスターの成せる味わい。
★ 14 ジュヴレ シャンベルタン
これは100%自社畑。
ジュヴレらしいスパイシーさを伴う果実。
今でも十分に楽しめる仕上がり。
贈答にだっていいんだよ。
詳細は【クリック】2016年11月14日
トスカーナの有望株
イタリアのビオディナミスト。
ジネーヴラ・ヴェロネージ、その人である。
女性ながら精力的に畑仕事に勤しむ。
1996年にワイナリーを継承後06年からビオディナミ栽培。
今やイタリアワイン界において有名な女性醸造家であろう。
★ 2014 イル ギッツァーノ ロッソ
トスカーナ
サンジョヴェーゼ95% メルロー5%
おすすめ度:★★★★★
☆ 2015 イル ギッツァーノ ビアンコ
ヴェルメンティーンジョ60%
トレッビアーノ30%
マルヴァジーア・ビアンカ10%
一言:口中いやいや全身に浸みるビアンコだ。
広大な芝生に長椅子に座りながら楽しむ。
南アルプスを眺めながらロッソを頂く。
数億もする自身所有のシャガールを眺めながら楽しむ。
フェラーリで近隣を流した後に眺めながら味わう。
これって全て願望ですね・・・・。
現実は・・・・。
セットで贈答にもいいしね。
家飲みでもいいしね。
以上でございます。
詳細は【クリック】2016年11月13日
チリワインのおすすめ!!
チリワインは完全に定着した。
しかも高級ワインもズバ抜けて旨い。
これではフランスはじめ旧大陸も安泰ではない。
現実にチリワインの輸入量は仏を抜いた。
★ 2013 グールム
クロ デ フ
カベルネ・ソーヴィニヨン78%
マルベック22%
チリ セントラル・ヴァレー
カチャポアル・ヴァレーDO
当店販売価格¥5,292(税込)
当店常連様に是非飲むべきチリですと紹介。
後日、「あのチリ旨かったよ。」と感想。
この会話を繰り返し当店では人気ワインの仲間入り。
標高640Mと寒暖差がありバランスに秀でる。
ただただ濃厚なチリではなく、そこには無限の可能性が広がる。
一口飲んでそんな思いを持つのは私だけではない。
チリでも生産量が高いセントラル・ヴァレー。
様々なワインが造られ輸出される。
その中で光る個性はやはりテロワールである。
カチャポアル高地の秀でた産地は今後も目が放せない。
贈答にもいいね。
詳細は【クリック】2016年11月11日
クロ・ペガス入荷!!
クロ ペガスが人気。
カーネロスという、地に恵まれている。
サン・パブロ湾に近く冷涼。
ですからピノ ノワール、シャルドネがいい。
単調さはなく物語性が宿る。
オーナーの奥様は日本人。
今でこそ海外でワイン造りに携わる日本人は多くなった。
その先駆的な人物かもしれない。
今回は私が気に入っている一つ。
☆ オマージュ シャルドネ カーネロス
クロ ペガス ワイナリー
当店販売価格1本¥7,884(税込)
おすすめ度:★★★★★
一言:★★★以下はご紹介しないのが当店の信条。
感性ある素性の良いワイン。
素晴らしいワインを生むカーネロス。
品のあるそのお姿はまるで仏様?
もう私はこのワインに夢中である。
毎日様々なワインに出会う。
それぞれ、その顔立は違う。
そこがワインの魅力・・・・。
凛とした酸に綺麗な味わい。
透明感と何だかセピア色の不思議な様相。
日々の疲れた頭をリセットさせてくれる。
これは、おすすめです。
御歳暮にもいいですよ。
詳細は【クリック】2016年11月10日
おすすめACブル!!
ワインがグンとおいしくってきた。
特にピノ ノワールは恋する程に・・・。
円高でワインが多少値下がり傾向においてもブルゴーニュは以前高い。
最近はACブルもとてもおいしい。
ですから、あえて村名クラスを回避するのも手段。
中でもジェローム・シェゾーはいい感性している。
17歳でドメーヌを立ち上げた苦労人。
いやいや苦労人ではなく生粋のヴィニュロンだ。
私が一目置く理由。
それが純粋な味わい。
香りにしても味わいにしてもそうだ。
そして特徴的なのは酸。
これが全体に品の良さに付与しているだ。
年末に向けワインが動く時期です。
当店のHP上で興味のあるワインは早めのお買い求めをお願いします。
★ 2013 ブルゴーニュ
ジェローム シェゾー
当店販売価格¥3,456(税込)
おすすめ度:★★★★☆
一言:★★★以下はご紹介しないのが当店の信条。
詳細は【クリック】2016年11月6日
鬼才のワインだ!!
パワフルな赤。
を、飲みたい・・・。
ガツンと酔いたい。
今夜は、あの上司の事は忘れたい。
いやいや、あの怖い嫁さんを忘れたい。
部屋の隅で自分の息の音だけ聞こえる。
いやいや、今日は営業で成績がトップだったからね。
いやいや、念願の人を恋人に出来た。
そんな方必須なワイン。
オーナー自ら個性的なキャラで人気。
チャールズ・スミス・ワインズである。
その風貌、発言に注目が集まる人物。
★ 13 キング コール CS/シラー
チャールス・スミス・ワインズ
CS70%、シラー30%
米国 ワシントン州 コロンビア ヴァレー
当店販売価格¥17,280(税込)
おすすめ度:★★★★★
一言:★★★以下はご紹介しないのが当店の信条。
2013年はあの2003年以来最も暑いヴィンテージ。
しかし収穫期に涼しくなりバランスに問題はない。
思わず鉛筆の芯に例えたくなる印象。
いやいや、インクでも墨汁でも正解なのかもしれない。
たっぷりと墨汁を浸け一筆勝負。
そんな真剣さも感じる。
しかし単調にならないのはスパイシーなニュアンス。
ドライ・ハーブやらオリエンタルなスパイスを感じる。
筋の通った酸はバランスの一躍を担っている。
数量は限定の貴重な1本です。
詳細は【クリック】2016年11月5日
最高!!クラシック音楽!!
Aさん:当店常連様ワインとクラシック音楽好き。
店主:若い頃ヴァイオリンを習い志した。通称ピノさん。
Aさん:クラシック音楽の楽しみ方は?
店主:大きなクラシック音楽の流れを知る。
Aさん:バロック、古典、ロマンなどですね。
店主:バロック、古典時代は王侯貴族に使えた。
そして古典派後期にベートーヴェンが芸術として作曲。
交響曲第5番の比類なき完成度はそれを体現。
Aさん:そして他に重要なポイントは?
店主:作曲家の人生やその作品の背景を研究する。
先程のベートーヴェンなら第5番とまるで違う第6番もほぼ同時進行で作曲。
これは、まるで不思議な事ですが天才作曲家によく見られる傾向。
そしてスコアを用意して聴きながら鑑賞。
私はヴァイオリンを弾いているので楽譜を綿密に読めますが、そこまでしなくても流れを追っていけるだけで十分。
今、この楽器だなって・・・。
Aさん:ふむふむ。
店主:そして演奏家の違いを楽しむ。
ワインでも特にブルゴーニュは造り手の違いを楽しみますね。それと同じです。
私はマニアだから同じ作品、同じ指揮者で演奏日が違う録音を収集します。
これもワインの垂直飲みと同じ。
Aさん:ワインとクラシック音楽は西洋文化の極みですから同じ楽しみ方なんですね。
店主:ワインだけ知ってもワインは理解できません。
クラシック音楽などの文化を知らねば・・・・。
Aさん:先程の並行、垂直聴きですが興味があります。
店主:では、ベートーヴェンの第5番。
これがわかりやすいです。
★1947年5月27日のライブ録音でフルトヴェングラー指揮。
そして☆1974年3、4月のスタジオ録音でカルロス・クライバー指揮。
Aさん:私はクライバーを聴いた事があります。
店主:そうですか。今では新鮮さが欠けますが、モダンな息吹を今でも感じます。
一方、フルトヴェングラーは戦争体験から混沌とした第5番。
クライバーは各楽器がはっきりわかりテンポ感が実にいい。
運命の動機も軽やかで心地良いくらい・・・。
フルトヴェングラーは重く、アインザッツも不揃い。それがまた強烈。
しかし、第4楽章のコーダはグイグイ進む。
どちらの演奏が「正」ではありません。
答えはその演奏家の解釈ですからね。
詳細は【クリック】2016年11月1日
アマローネは如何?
世界一のワイン品揃え。
いや違う・・・。
日本一の品揃え。
これも違う!!
ですが藤枝、焼津、島田市の中では圧倒的。
これは間違いナシの事実。
今回はアマローネが入荷。
厳しい店主も合格点を即与えた。
そんな貴重なアマローネです。
トレ・ビッキエーリの獲得が多いのが同ワイン。
ガンベロ・ロッソ誌曰く。
「スタイルが大きく変化した結果でありアマローネは昔よりも緊張感と優美さを重視するようになってきている」
まさにそれを具体的に体現している。
★ 2011 サンアントニオ テロス アマローネ
サンアントニオ
おすすめ度:★★★★★
一言:★★★以下はご紹介しないのが当店の信条。
このワイナリーとは長い付き合いだ。
ずっと取り扱っている。
それ程に信頼をしている。
アマローネは特別な感じが特にしますね。
手間を掛けた分それは格別。
ダルフォルノ ロマーノ。
アマローネ デッラ ヴァルポリチェッラ ヴィニュート ディ モンテ ロドレッタ。
もう神格化された1本。
さて、サンアントニオは価格も味わいも身近。
一つ一つが明確でわかりがいい。
プラムジャムのような濃い香り。
洗練されたエーテル香。
チョコレートのニュアンスも感じる。
奥底からモカやヴァニラ。
深く複雑な味わいに旨みエキス十分。
口中に満々とその味わいを称える。
品格と厳格さを伴い。これはGood。
詳細は【クリック】2016年10月25日