対談:フルトヴェングラー
お蔭様でワイン専門店ピノ ノワールは11年。
Dさん:当店通い歴10年、公私共にお付き合い。
店主:幼少からヴァイオリンを習い志す、経験豊かなソムリエ。
ヴィルヘルム・フルトヴェングラー。
私が尊敬するドイツの指揮者。
もう30年以上聴いている。
私のクラシック音楽の原点です。
そんな巨匠について対談。
店主:没後64年。
ですが今も人気の指揮者です。
書籍にCD、レコードが発売されている。
Dさん:驚くべき事。
現役のプレイヤーでもCDを販売し続ける事は難しい。
それを考慮すると驚きだね。
店主:1886年生まれ1954年死去。
ですから第1、2次世界大戦を生き抜いた。
時代を背負いながら指揮・・・。
まさにドイツの苦悩を背負いました。
Dさん:聴衆を惹きつけるよね。
やはりドイツ系が中心。
店主:そうです。
特にベートーヴェンは素晴らしい。
交響曲第5番ハ短調、通称、運命。
1947年5月27日のライブ録音。
これは絶品、ベートーヴェンはこうじゃないと。
Dさん:朝比奈隆氏も真似てますよね。
店主:あの時代の響ですよね。
ベームだってアインザッツは不揃い。
清潔な音は面白味に欠けます。
カラヤンが来日した時にN響だかを指揮し揃ったアインザッツにダメだしをした。
あのカラヤンですらそうです。
Dさん:フルトヴェングラーを批判する人もいる。
店主:先日、某高校の音楽の先生と会話。
フルトヴェングラーは楽譜に忠実ではないと批判していました。
生粋のドイツ人で教養ある家系のフルトヴェングラーに対してです。
楽譜に忠実って、教師らしい発言で面白かった。
では、あなたの授業は生徒が生き生きしていますかって。
私の記憶だと音楽の授業は退屈だった。
しかしヴァイオリンの個人レッスンを楽しかった。
この違いはと問いたいです。
Dさん:感性を大切にする先生だと目が輝くよね。
店主:そうなんです。
別に批判したい訳ではないので本題へ。
フルトヴェングラーと同時代の作品も素晴らしい。
やはり同じ時代の空気なんですよね。
ヒンデミット、プフィッツナーとか・・・。
Dさん:過去の作品はある意味、回想的。
しかし同世代はリアルだからね。
2018年8月27日
静岡県 藤枝市 ワイン専門店
私の楽しみ方・・・。
当店店主はワインとクラシック音楽に造詣が深い。
そんな私の過ごし方・・・。
私の時間・・・。
スコアを片手にブラームスの交響曲第2番。
そして新世界のピノ ノワールを楽しむ。
耳からは音楽、目で楽譜、口でワインを・・・。
この離れ業は私の特技です。
ブラームス偏愛人間且つピノ ノワールをこよなく愛する私。
ブラームスは人物、作品なにもかもが好きである。
交響曲第2番は牧歌的な作品。
長大な第1番や清流の如し第4番に挟まれ肩身が狭い。
私ですら1ヶ月に一度位しか鑑賞しない・・・。
第1楽章の第一主題ホルンと木管が美しい森へ誘う。
木々の間から木漏れ日の光・・・。
するとヴァイオリンの心ときめく旋律・・・。
118小節はヴァイオリン協奏曲でも使われる音型。
180小節、所謂展開部は聴き所。
ソナタ形式は展開部が核心である。
指揮はベルリンっ子のティーレマン。
相棒はドレスデン管弦楽団。
やはりブラームスにはこのオケがいい。
重厚な響きながらも流れる様に歌う。
またゼンパー・オーパーは趣ある。
夢はこの歌劇場でドイツ物を鑑賞したい。
ブラームスはウィーン・フィルやベルリン・フィル。
そしてゲヴァントハウスなど歴史あるオケが一番。
これらのオケは伝統色を持っているからです。
しかし、最近はこの独自の音色は薄れて悲しい。
ワインは新世界のピノ。
カリフォルニアのメンドシーノ。
この産地のピノは人を魅了する。
その独自の気候、土壌が成せる自然の技。
人的介入は最小限に留めるべきである。
素性の良い子供は親要らずで立派に成長する。
★ 2014 アンダーソン・ヴァレー
フィリップス・ヒル・エステイト
当店販売価格¥7,440(税込)
アンダーソン・ヴァレーはメンドシーノ内のAVA。
私流の時間の使い方です。
2018年8月24日
静岡県 藤枝市 ワイン専門店
輸入元A氏と対談!!
お蔭様でワイン専門店ピノ ノワールは11年。
輸入元A氏:ディープな社員、イタリアワイン好き。
店主:経験豊かなソムリエ、多趣味な一面を持つ。
店主:贈答でワインは今や当たり前。
お客様は予算の範囲内で買われていきます。
輸入元A氏:高額ワインを1本。
それか赤、白セットで買われる方もいますね。
店主:そうですね・・・。
それこそ
開店当初の約10年前ははセットの方が多かったです。赤、白セットでとか・・・。
最近は傾向が変わりました。
高額ワインを1本というお客様が多いです。
より質を求める風潮ですね。
輸入元A氏:ですから我々も高額帯を充実させています。
ブルゴーニュは著名ドメーヌの価格上昇は異常。
ですから他国で素晴らしいワインを探している。
最近はルーマニアの白が好評でした。
店主:そうです。
玉石混淆のACブル・・・。
意欲の無いドメーヌのACブルより断じて旨かった。
ケース単位で買われるお客様も多かったです。
輸入元A氏:そしてチリワインも絶好調。
自然の要塞ですから・・・。
店主:当店ではお客様の要望が第一です。
ですから予算内でワイン選びのお手伝いをしています。
今一押しはサリクッティです。
輸入元A氏:実力ある造り手ですね。
弊社は扱いしておりませんが、個人的に大好きです。
店主:でしょ・・・。
まずは手始めにロッソ・ディ・モンタルチーノを飲む事をお勧めします。
密度の濃い味わいで驚くよね。
そして本命を楽しむ・・・。
輸入元A氏:それがいい。
その楽しみ方はワイン共通だ。
店主:そうですね。
始めはACブルで素性を知り村名やプルミエ・クリュとかね。
そしてサリクッティのフラグシップであるリゼルヴァ。
普通のブルネロは木樽24か月、瓶熟4ヶ月です。
サリクッティのリゼルヴァは木樽42ヶ月、瓶熟18ヶ月以上。
輸入元A氏:素直に期待するよね。
店主:期待を裏切りません。
芳香は圧巻、充実した赤い果実のジャム。
灌木、甘草のニュアンスと多彩。
輸入元A氏:そもそもポテンシャルがあるから長期熟成に耐える。
多分ですが毎年生産するわけではないよ。
出来上がったワインを想像し勝負!!
そんな時だけ!!
店主:そう思います。
今回は、やっちゃいます。
通常は¥16,632(税込)を断行値下げします。
¥12,474(税込)です。
輸入元A氏:いいですね。
この機会に素晴らしいイタリアワインを知って頂きたい。
2018年8月23日
静岡県 藤枝市 ワイン専門店
対談:イタリア自然派ワインと
ソ連時代の作曲家。
抑圧された環境下での創作活動。
ジダーノフ批判を受ければ命すら危うい。
迎合するもの・・・。
または従うふりをするもの・・・。
三者三様の生き様である。
結果はどうあれ、人生を賭けた生き様に異論はない。
Aさん:当店通い歴6年、クラシック音楽通。
店主:幼少期からヴァイオリンを習い志す。経験豊かなソムリエ。
店主:ショスタコーヴィチ、プロコフィエフなどが有名。
前者は生から死まで同国。
後者は出戻りですね・・・。
Aさん:あの政治体制下では庶民から官僚まで生きるか死ぬか・・・、究極の状態に晒されています。
スターリンの側近すら危ない。
と言うかスターリンに近ければ近い程危険。
店主:そんな中でカバレフスキーは器用に振る舞った。
最終的には音楽界の実力者ですからね。
Aさん:これも厳しい中から決断した道。
店主:カバレフスキーのチェロ協奏曲第2番とワインで楽しみました。
尾高忠明指揮、N響、チェロはマリオ・ブルネロです。
私はヴァイオリンを習う前はチェロに憧れがありました。
カザルスに惚れていたので・・・。
来月はチェロのマイスキーのコンサートを聴きに行きます。
Aさん:いいですね・・・。
バッハの無伴奏チェロ組曲ですか?
店主:そうです。
チェロの旧約聖書とも言われますね。
あっ本題・・・。
内に秘めた作品でソ連らしい響きでした。
そしてワインはイタリアの自然派。
Aさん:自然派は旨いのとそうじゃないのと様々。
ですから信頼おけるショップで聞くのが一番いい。
店主:カンパーニャのアリアーニコです。
南イタリアでは人気断トツです。
★ 2014 トッルンピーゾ
カンリベッロ
Aさん:興味あるね〜!!
店主:ワインは独学で、醸造中もSO2無添加。
勿論、温度管理は行わずそしてノン・フィルターです。
まさに自然なワイン。
まだまだ完成された造り手とは言えません。
しかし先が楽しみです。
Aさん:発見するのも楽しいよね。
店主:還元的で時間を要する1本。
香りは複雑で個性的・・・。
灌木の風味も感じます。
Aさん:それはアリアニコでは面白い。
店主:堅固さと柔らかさを同時に感じます。
独自の緊張感のあるワインですからカバレフスキーと合いました。
Aさん:そこまで感じ取れるとは恐縮します。
2018年8月20日
静岡 藤枝市 ワイン
対談:グスタフ・マーラー
今日、盛んに演奏されるグスタフ・マーラー。
しかし先駆者あってこそである。
ワルターやクレンペラーが指揮した時代。
そしてバーンスタイン、インバルの登場。
やはりワルター、クレンペラー、バーンスタインはマーラーと同じユダヤ人であり得意とした。
特にワルター、クレンペラーは直接マーラーと出会い感化されている。
そして今やプログラムに欠かせない存在。
Aさん:当店通い歴6年、クラシック音楽通。
店主:幼少期からヴァイオリンを習い志す。経験豊かなソムリエ。
店主:テンシュテットのマーラー交響曲全集。
これは品質が高いです。
しかもスタジオ録音そしてライブもあります。
Aさん:彼は個性的であのフルトヴェングラーに例えられるね。
店主:テンシュテットは亡命し様々なオケを指揮。
しかしチェリビダッケと同じで人間関係の調整能力に乏しい。
そして遂に永遠の恋人と出会います。
ロンドン・フィルですね。
これは相思相愛です。
この点もチェリに類似しています。
Aさん:テンシュテットは癌に犯される。
しかしそれでも指揮を貫いた。
店主:この全集は病気前と後の録音もあります。
ですから心境の変化がわかります。
Aさん:芸術家は心境の変化が作品に表現される。
その点も鑑賞の聴き所だね。
店主:そうです・・・。
初期の録音、第1番。
ストレートな表現で聴きやすいです。
やはりマーラーは第2番、復活が素晴らしい。
Aさん:作品自体が長大で神聖。
ですから名演が多いよね。
シューリヒトなんか涙物だよ。
店主:近年ではヤルヴィ指揮でN響も素晴らしかった。
Aさん:ピノさんがN響を評価するなんて珍しいね。
店主:そうかもしれません。
そしてこの全集は大地の歌も入っています。
懐かしいアグネス・バルツァのコントラルトです。
Aさん:カラヤンの薫陶を得た歌手ですね。
店主:彼女はいつのまにか姿を消した。
大地の歌はバーンスタインのリハーサルをTVで見た。
音楽がうねり素晴らしかった。
Aさん:もう古い解釈になっている。
クレンペラーは未だに色褪せないのにね。
店主:クランペラーは哲学的。
ですから時代を超越しています。
Aさん:クラシック音楽をじっくり楽しむ。
素晴らしい時間だよね。
店主:今の若者にも聴いて頂きたい。
2018年8月18日
静岡県 藤枝市 ワイン専門店
対談:天才メンデルスゾーン
クラシック音楽史上に天才の名を残すメンデルスゾーン。
彼は38歳の若さでこの世を去る。
これからが楽しみなロマン派の作曲家でした。
彼について店主と常連様との会話をお楽しみ下さい。
Aさん:当店通い歴6年、クラシック音楽通。
店主:幼少期からヴァイオリンを習い志す。経験豊かなソムリエ。
店主:早熟ですよメンデルスゾーンは・・・。
彼は若くして完璧でした。
Aさん:モーツァルトの様に天才の片鱗を魅せた。
店主:モーツァルト以上です。
まず基本背景がぜんぜん違います。
また人種も違う。
モーツァルトの時代は作曲家はただの音楽家。
マリア・テレジアの前で演奏したからと言ってもです。
彼女はただ子供が上手に演奏する、程度に思った。
モーツァルト自身も作品を芸術とは考えていません。
しかしメンデルスゾーンは完全に作品を芸術としていた。
そして彼は何より先人を敬う謙虚さすらあった。
当時、忘れられていたバッハを復活させた。
彼はユダヤ人としての苦悩もありながらも最高の環境下にあった。
優秀な家系で祖父は哲学者で父は銀行家。
そして妹も作曲の才能は素晴らしい。
まだ女性が進出できない時代。
ですから現在でしたら大活躍したと思います。
シューマンの妻のクララ、彼女はピアニストとして活躍しました。
同じ19世紀でも前中後期で随分違います。
Aさん:だよね。
現代だってそうだ。
私が中学生の頃は丸刈りだった。
小学生の時は髪はふさふさで中学で刈る。
本当に嫌だった。
まだ日本は戦時教育が色濃く残っていた。
店主:わかります。
スポーツは語源からもわかる様に楽しいと教えるのが基本。
ですが、水を飲むなとか腕立て何千回とか。
スポーツに精神論を当てはめて指導する。
これは、もう無茶苦茶、はっきり言えば歪。
あっ本題へ戻ります。
メンデルスゾーンが14歳の作品、ヴァイオリンとピアノのための協奏曲ニ短調。
アシュケナージ指揮、庄司紗矢香のヴァイオリン、オラフソンのピアノ。
素晴らしかった・・・。
ベートーヴェンを模倣している箇所もありますが、14歳の男の子が作曲したとは思えません。
Aさん:最近、庄司さんのヴァイオリンの音色変わったよね。
店主:そう思います。
以前よりG線が深くE線もより甘美になった。
思う楽器に出会ったのかもしれません。
ヴァイオリンとの相性はありますからね。
誰だか忘れましたが、有名なストラド弾きがグァルネリを弾いたら思う表現が出来なかった。
Aさん:本日も一生分の話をしました。
2018年8月13日
静岡県 藤枝市 ワイン専門店
ブラームスの作品と泡
当店店主はワインとクラシック音楽に造詣が深い。
ですから日々探究・・・、そんな私。
私が敬愛するヨハネス・ブラームス。
私は中学生の時から変わらぬ姿勢を貫く・・・。
もう言ってしまう、偏愛ですらある。
かわいいヨハネス君は北ドイツのハンブルクで生まれた。
とても裕福とは言えない家庭。
ですから酒場でピアノを弾く。
苦労は買ってでもしろ、の言葉を正に実践。
実践というかやむを得ず、ですね。
何よりドイツを土台に哀愁を帯びた旋律は風土の賜物。
がっしりとした構築は彼の人柄を表す。
オペラは作曲せずに純音楽にこだわった。
偏愛の私としては彼のオペラを聴きたかった。
しかし、彼がそんな不純な作品を残したのなら愛は薄まったと思う。
オペラは現在の映画である。
舞台上で音楽を伴い演じられる。
また上流階級の社交場でもあった。
20世紀に入り映画産業が盛んになると衰退した・・・。
その映画ですらネットなど様々な媒体により衰退。
文化とは繁栄と衰退を繰り返すのかもしれません。
愛や不倫のテーマが多いオペラ。
彼が純音楽のみを作曲したのは一つの特徴である。
彼自身はクララとの関係・・・。
当時、どこまでの関係であったのかはわからない。
傑作、アルト・ラプソディとワイン。
最高のマリアージュの図式。
作品が悲しくもあり力を帯びている。
そんな時は気軽に流せるワインがいい。
スパークリングワインですね。
そう甘味をほんのり感じるタイプでね。
アイス モスカート ドライだ!!
アルト・ラプソディの私的見解を少しだけ述べさせて。
所謂、失恋ソングである。ただし詩はゲーテ作。
シューベルトの代表作、冬の旅。
実はこれも失恋ソングです。
しかもリートの傑作中の傑作。
しかし暗い暗い作品、やはり暗い男はもてない!!
ブラームスの作品は立ち直る気持ちがある。
そして合唱を伴い包み込まれる、完璧でしょ。
おすすめ音源はクレンペラー指揮。
クリスタ・ルートヴィヒのメゾ・ソプラノ。
1962年3月 録音
2018年8月10日
静岡県 藤枝市 ワイン専門店
対談:敬愛するドビュッシー
お蔭様でワイン専門店ピノ ノワールは11年。
Aさん:当店通い歴6年、クラシック音楽通。
店主:幼少期からヴァイオリンを習い志す。経験豊かなソムリエ。
店主:私はドビュッシーが好き。
右脳を刺激する彼の作品。
素直に鑑賞する事がドビュッシーを制覇する秘訣。
個性的である意味短絡的な彼、お葬式の参列者は最終20人とベートーヴェンと比べるとあまりに寂しい。
しかし、あなたの才能は現在花開いていますよ。
久ぶりにアシュケナージ指揮、N響。
没後100年のクロード・ドビュッシーの作品を録画鑑賞。
Aさん:久々だねアシュケーナージは・・・。
彼はピアニストとして一流そして指揮活動もする。
店主:バレンボイムはじめピアニストが指揮者をするのは多い。
他の楽器でも同じです。
アーノンクールは元々ヴァイオリニストでした。
Aさん:才能ある人はやはり他分野をチャレンジするね。
店主:しかしアシュケーナージはやはりピアニスト。
指揮者としては、ある意味凡庸です。
Aさん:ドビュッシーは色彩感あるよね。
店主:色彩感と時を感じます。
牧神の午後への前奏曲、これは近代音楽の頂点。
ゆるやかに進む時間、そして情景。
端的に表している。
Aさん:交響詩「海」も凄い。
店主:日本の浮世絵に影響を受けた。
ですから何だか浮世絵的でもある。
ドビュッシーは親戚に船乗りがいて彼に憧れを抱いていた。
ですから波の表現一つも多彩。
恥ずかしながら若い頃はドビュッシーの良さは理解出来なかった。
しかし、あの描写の素晴らしさに驚いた。
絵画で言えばモネの作品に通じる。
「印象、日の出」、細かな色合いが絶妙に重なり造詣されている。
Aさん:印象派の音楽を代表するドビッシー。
やはり音楽と絵画は通じる。
店主:そもそもクラシック音楽も絵画もワインも文学もお互い刺激し合っている。
私はワイン、クラシック音楽、文学が好きなのでよくわかります。
★ ドュッシー作曲
ピアノと管弦楽のための幻想曲
★ 牧神の午後への前奏曲
★ 交響詩 海
アシュケナージ指揮
NHK交響楽団
ジャン エフラム パウゼ ピアノ
2018年6月9日 ライブ録画
2018年8月9日
静岡県 藤枝市 ワイン専門店
書籍:骨と墓の考古学
毎月、数多くの書籍を乱読する私。
タイトルから興味が沸く場合や趣味から派生して購入する場合。
また、暇潰しに購入する場合と様々です。
そんな乱読人間の私が、ご推薦する書籍は考古学。
歴史が好きな私。
必然的に出会った運命の書籍。
★ 骨と墓の考古学
谷畑美帆 著
角川ソフィア文庫
おすすめ度:★★★★★
建設作業中に骨が出土。
状態が良ければ脳みそもまだ残っている。
骨に残る跡もあれば残らない跡もある。
そこから過去の病気や社会状態を考える。
日本人は江戸時代の時が一番低身長だったと言います。
食肉が基本禁止されていたのが一要因。
また栄養源が偏り病気も横行。
しかし完璧なまでの下水処理。
具体的には汚物は肥料でリサイクル。
同じ頃のロンドンはテムズ川に流し放題でコレラが蔓延。
江戸は世界屈指の人口を抱えながら整備された巨大な都市。
東京を散策しながら悠久の時を感じるのもいいね。
2018年8月3日
静岡県 藤枝市 ワイン専門店
シェーンブルン宮殿の庭園
当店店主はワインとクラシック音楽に人生を捧げている。
三度の飯より!!
初恋のよしえちゃんより好きなのだから本物だ!!
夏の夜の定番、ウィーン フィルの野外コンサート。
ユネスコの世界遺産シェーンブルン宮殿の庭園。
ワレリー・ゲルギエフ指揮。
ゲスト歌手のアンナ・ネトレプコは今を代表する歌姫。
その歌姫も太った・・・。
同じく私も倍々で・・・。
ネトレプコは鬼才ゲルギエフが見出した。
その才能は直ぐに開花。
夏の野外コンサートは10万人が来園。
物凄い人の数・・・。
眼下には群衆の群れ。
勿論、貧乏で常に時間が足りない私は自宅で録画鑑賞。
相棒はケスナーのピノ ノワール。
最高の相棒である。
ロッシーニのウィリアム・テル序曲。
この音楽は昔フジTVの某お笑い番組で使用。
フジ全盛期で今は大御所二人の駆け引きが楽しかった。
マスカーニのカヴァレリア・ルスティカーナから間奏曲。
う〜ん、カップルがいい感じで寄り添い聴いている。
それを画面越しに見ている短パンTシャツオヤジの私。
何だかよりケスナーのピノが寂しく感じるね。
ネトレプコの美声。
チレーア作曲の歌劇アドリアーナ・ルクヴルールから「私は神の卑しいしもべです」。
年齢を重ねてもあのつややかな音質を保っている。
現在のオペラ歌手は驚異的である。
昨年のザルツブルク音楽祭、ヴェルディのアイーダ。
その時も彼女は信じられない能力を示した。
そりゃ〜世界で人気な歌手なのもわかる。
以前、彼女の私生活を公開していた。
ニューヨークの高級マンションで暮らしていた。
まさに私生活はスーパー・セレブであった。
そしてゲルギエフの定番、プロコフィエフのロミオとジュリエット。
天才作曲家の代表作である。
バーンスタインのウエスト サイド物語はシェイクスピアのこの作品の現代版である。
★ 2015 キングス ロシアン リヴァー ヴァレー
ケスナー
当店販売価格¥10,260(税込)
まだ若いワイナリーながらマニア垂涎の的。
ロシアン リヴァー ヴァレーとサブAVAのグリーン ヴァレーはブル系品種が素晴らしい。
ですから多くの素晴らしいワイナリーがある。
しかも比較的小規模なのがいい。
中でも私が惚れ込んだのがケスナーです。
2018年7月31日
静岡県 藤枝市 ワイン専門店
ベートーヴェン ピアノ ソナタ全集
お蔭様でワイン専門店ピノ ノワールは11年。
Aさん:当店通い歴11年、ワイン、音楽を愛する教養派。
店主:幼少からヴァイオリンを習い志す。知識膨大なソムリエ
店主:ベートーヴェンのピアノ ソナタ。
ピアノの進化と共に作品も進化。
全集で1番から鑑賞するとより理解できます。
Aさん:ソナタ以前はパルティータ。
ディヴェルティメントが主でしたね。
店主:ベートーヴェンの師であるハイドン。
彼がソナタを覚醒させたと言われています。
Aさん:ベートーヴェンはハイドンから学ぶ事がなかったとしています。
店主:不幸な事にそうだと思います。
彼がハイドンに師事した頃はベートーヴェンはある程度完成されていた。
努力型天才は年齢を重ねると倍々に進化します。
Aさん:彼の父はモーツァルトのように幼少から天才だと公言。
年齢もごまかしていましたね。
店主:1歳でも若ければより才能豊かに見せられます。
あっ、話を本題に戻します。
ピアノ作品を前中後期と3つに区分。
中期の傑作はワルトシュタインと熱情。
不動の人気作ですね。
私はアシュケナージの熱情で大泣きしました。
貫かれた意志はまるで岩石。
終楽章は一瞬も力を抜けません。
気が付くと手に汗をかいています。
Aさん:ワルトシュタインと熱情は共通面が多い。
店主:そうですね構造自体は似ています。
今回、ピアノはポリーニです。
彼は今や大御所ピアニスト。
先日、ティーレマン指揮で鑑賞。
ブラームスのピアノ協奏曲第1番、素晴らしかった。
貫禄というか壮大でした・・・。
そしてベートーヴェンのピアノ ソナタ全集。
ポリーニは39年の歳月をかけました。
興味深いのは後期作品を30代で録音。
ですから逆にテンペストは70代で録音です。
Aさん:意図してそうしたのかな。
店主:それはわかりませんが、全集で作品の深さを再認識する。
それは研究としても楽しめます。
Aさん:イタリアは才能あるピアニストが多いね。
店主:そうですね。
ポリーニはじめミケランジェリとか個性的。
ワインも個性的でそこが魅力です。
2018年7月30日
静岡県 藤枝市 ワイン専門店
書籍:逆説の日本史
毎月、数多くの書籍を乱読する私。
タイトルから興味が沸く場合や趣味から派生して購入する場合。
また、暇潰しに購入する場合と様々です。
そんな乱読人間の私が、ご推薦する書籍は歴史。
私にとって日本史で一番難しいのは幕末。
未曾有の大危機も有能な人物が利害関係を越える。
とは言い過ぎですが・・・。
自分の利益より国の為に行動。
現在の為政者には全くない素晴らしい理念。
井沢先生の書籍は何回読んでも面白い。
そうなんだよな。
素晴らしい本は読み返しが出来る。
★ 逆説の日本史 21
井沢元彦 著
小学館文庫
おすすめ度:★★★★★
一言:何回読んでも勉強になる!!
関ヶ原の敗者である長州、薩摩。
これら雄藩は幕末に息を吹き返し台風の目。
佐幕派、倒幕派、尊王派、各々理念で動く。
巨星達の動きは現在に通じます。
私は文庫になるまで気長に待つ。
価格も魅力的だがそれ以上に使い勝手がいい。
遠方へ行く時でも持って行ける。
パット開いて読む・・・。
これぞ文庫・・・。
2018年7月28日
静岡県 藤枝市 ワイン専門店