Pさん:様々な国へ、見聞が広い常連様
店主:ワインとクラシック音楽のマニア
往年の演奏家。
個性が豊かで独自の解釈がある。
しかしそこには大きな決断がある。
耳を傾けその主張を感じる。
語りましょう。
店主:カール・シューリヒトは端的ながら的を得ています。
シューマンのマンフレッド序曲がいい例です。
電光石火開始される・・・。
これには全身がしびれました。
Pさん:あるよねたった一音で打ちのめされるって。
凝縮されてるんだよね。
店主:シューリヒトは晩年に評価が高まった。
しかも最晩年・・・。
ほぼ同時代のフルトヴェングラーが階段を駆け上がるスピードと比べると遅い。
解釈はほぼ真逆・・・。
しかし行き着く先は同じ・・・。
やはり天才は凄いです。
ブラームスの第4番、並行聴きするとわかります。
第4番はフルトヴェングラーが一番だと思っていました。
しかしシューリヒトと出会い同じレベルだと痛感。
これは衝撃的でした。
Pさん:クレンペラーは第4番を哲学的解釈する。
はじめはつまらんと思う。
しかし何回も鑑賞すると含蓄があるよね。
店主:テンポ感が尋常じゃない・・・。
フィルハモニア管弦楽団を指揮したのは晩年。
クレンペラーを病気など様々ありました。
しかしマーラーも認めた逸材。
あの雰囲気は圧倒されますね。
ブラームスのドイツレクイエムはおすすめです。
クレンペラー流解釈に納得させられる。
力ずくで納得させる男です。
Pさん:今は活躍の場が広がっています。
しかし個性は薄れている。
店主:ワインで言えば同じです。
自然派が人気なのもわかります。
人的介入の結果、均一化は感じます。
SO2の功罪はありますがテロワールの観点からすると過度な使用は控えるべきです。
当店は幅広くワインを扱い結果好評を得ています。
比べたり考えたりと出来るからだと思います。
Pさん:そうだね・・・。
単にピノ ノワールでも様々な産地があるからね。
店主:南アのエルギンからオレゴンのウィラメット・ヴァレー。
そしてブルゴーニュや南仏・・・。
当店では様々ご紹介できます。
2018年11月25日
静岡 ワイン専門店
最終更新日:2018-11-25