私流ワインの味わい方2
嗜好品の楽しみ方は三者三様。
これでいいのだ。
ワインにも味わいの調性がある。
南イタリアのアリアーニコを飲んでこれは穏やかなヘ長調だな。
カヴァを頂いて春めいていてト長調だな。とか。
今の季節はホ短調でしんみりしたいけど・・・・。
今回のワインは変ホ長調である。
★ 2014 シラー
グラウンドワーク
当店販売価格¥4,088(税込)
米国においてローヌ品種に特化。
その気持ちわかります。
他の国際品種にない長所も多い。
若くても熟成させても雄大。
それがシラー・・・。
ほらね変ホ長調の響きである。
何々、どんな響きかわからん。
例えばベートーヴェンの英雄の第1楽章。
ホルストの惑星の中の木星。
これが代表する響きかな・・・。
グラウンドワークの持ち味はわかりやすさ。
ですから端に焼いた肉料理にもいい。
これはおすすめです。
詳細は【クリック】2016年12月22日
飲みたければ飲みなよ。
人生時計は極めて残酷である。
どんな幸せや不幸、立場、年収であっても必ず経過する。
その単位は分だし秒でもあり人生時計は刻み続けられる。
過去の権力者は不老不死を求めたが・・・。
それは全くの徒労に終わった・・・。
要するに召される前に大いに楽しむ。
召されてからラ ターシュは飲めないのである。
ですからワインも楽しめるだけ楽しめ。
これっきゃないのである。
そう言いたいのだ。
さあ、諸君、召される前に飲め!!
それがブルネロ ディ モンタルチーノである。
イタリアを代表する赤ワインである。
イタリアの悠久の歴史の中でまだまだ新参者。
しかし、トスカーナを代表するワインであるのには間違いがない。
★ 2011 ブルネロ ディ モンタルチーノ
リジーニ
当店販売価格¥8,840(税込)
おすすめ度:★★★★☆
16世紀から続く名門。
安定したブルネロを飲みたけりゃ〜リジーニに限る。
元祖ブルネロもいいが、何せ高いよね〜。
そしてIGTトスカーナのサン ビアジョも宜しい。
ブルネロと同じくサンジョヴェ100%。
セメントタンクで醗酵、ステンレスタンクで熟成。
★ 2014 サン ビアジョ
リジーニ
当店販売価格¥2,908(税込)
おすすめ度:★★★★☆
正しく使い分けでいいのだ。
イタリアワインの真髄を味わいたけりゃ〜。
ブルネロ ディ モンタルチーノ。
そんな気合を入れずに味わいたけりゃ〜。
サン ビアジョだな。
欲張りな人なら2本飲んじゃいなよ〜。
詳細は【クリック】2016年12月21日
おすすめ:ノー ネーム
イタリアワインの王様。
それがバローロ。
その風格と厳格さ・・・。
ネッビオーロの真髄を味わえる。
熟成されたものはブルゴーニュの銘醸ワインと肩を並べる。
ですから根強い人気を保つ。
★ 2011 ノー ネーム
ボルゴーニョ
当店販売価格¥7,760(税込)
おすすめ度:★★★★☆
ボルゴーニョの3つの畑から造られる。
あのカンヌビを筆頭にリステ、フォッサティである。
えっ!!ノー・ネームとは?
権力者に対する抗議の意味。
若干オレンジ色を帯びたガーネット色。
熟成感漂う香り、少し早めの物語かもしれない。
滋味豊かな味わい、熟成したネッビオーロが持つ旨味。
そして凛とした酸味。
様々な要素が絡みとても複雑さを感じます。
年末年始にゆっくり楽しむのもいいね。
詳細は【クリック】2016年12月19日
一度は飲め!!
正統派ワイン専門店の当店。
らしからぬ標題!!
一度は飲めって・・・。
何々、命令系っ?
失礼致しました。
そう声を大にして言いたくなるワイン。
ご理解の程を・・・。
と、無事に前置きは終了。
長年ワイン造りを夢みていた。
それが、フープス氏。
1983年にナパ・ヴァレーの聖地オークヴィルに畑を購入。
現在の高騰価格を考慮すると先見性があるな、と一言。
1998年、満を持しブランドを立ち上げる。
プレミアム級のワインを造り楽しんでもらう。
しかもラベルでも微笑んでもらう。
いいよね、コンセプトがさ、とまた一言私から・・・。
★ 2014 レッド ブレンド
当店販売価格¥4,598(税込)
☆ 2013 シャルドネ
当店販売価格¥3,758(税込)
実にいい。
実にいい。
これはおすすめです。
レッドブレンドはメルロー主体。
豊かな香りで中域も味がしっかりと味が乗る。
メルローは中域の果実感が命に思う。
これでふくよかさが表現される。
そしてシャルドネ。
実に綺麗。
実に綺麗。
何も綺麗なワインは多数ある。
しかし、特に言いたくなる。
不思議な気持ちである。
詳細は【クリック】2016年12月17日
虹の橋がモチーフ
人気のシリーズ。
それが虹の橋・・・・。
NZで活躍するキムラセラーズの木村滋久氏。
彼が豪州カウラにあるウインダウリーで醸造、ブレンドに携わり納得したものだけをリリース。
しかもラベルは、絵本作家の谷口智則氏が作成。
NZ、オーストラリア、日本が虹の架け橋で繋がったワイン。
それがオーバーザレインボーです。
★ 2016 シラー
当店販売価格¥2,950(税込)
☆ 2016 シャルドネ
当店販売価格¥2,950(税込)
保存料無添加のシラーズ!!
新鮮な果実の香り。
もぎたての様なイチゴやプラム。
こんなシラーズはあまり見かけない。
愉快で楽しい仕上がりです。
陰謀渦巻く現代社会。
そんな現状には心を癒してくれるワイン。
樽は使用せずフレッシュで純粋。
ストレス多い現代人には必須のワインでしょうね。
詳細は【クリック】2016年12月15日
ベートーベンのピアノ・ソナタ第23番を語る。
Aさん:当店常連様ワインとクラシック音楽好き。
店主:若い頃ヴァイオリンを習い志した。通称ピノさん。
Aさん:ベートーヴェンの熱情いいね。
店主:そうですね。
階級社会での実らぬ恋・・・。
Aさん:ベートーヴェンはピアノを教える事が多い。
そこは、ほとんどが貴族。
やはり当時は壁が巨大なのかもしれないね。
店主:そこが原動力で創作。
そして、ピアノの進化も手伝う。
Aさん:ベートーヴェンが表題を付けたわけではないよね。
店主:そうです。
数十年後、出版社が付けた表題です。
これはピアノ・ソナタ第23番のイメージにピッタリ。
Aさん:それにしても激しい作風だよね。
店主:ベートーヴェンは熱情を作曲後、数年はピアノ作品を創作していない。
それだけ完成度が高いとも言えますね。
Aさん:おすすめ音源は?
店主:私はアシュケナージ盤がおすすめです。
1981年のスタジオ録音。
彼は指揮者としては凡庸ですが流石ピアニストとしては一流です。
他にはホロヴィッツです。
1959年5月14、18、25日録音。
彼がリサイタルを休止していた時期です。
この録音で様々な憶測を吹き飛ばしたまさに名演。
私はアシュケナージの熱情で大泣きをしました。
これ程にこの作品の意義を明確に示した演奏は少ないと思います。
Aさん:名演に接した時の感動は物凄いですからね。
詳細は【クリック】2016年12月12日
ケース買いが多いパヌール。
旨いパヌール。
旨いパヌール。
と、何かのおまじない?
違います。違います。
おいしい、パヌール。
おいしい、パヌール。
って、寝言?
そう寝言かもしれないね。
寝言でも言ってしまうパヌールワインの旨さ。
当店価格別部門でトップ。
低価格ながら健闘している。
パヌールに関してはほとんどのお客様がケース買い!!
店舗前面が駐車場の当店はケース買いが多いのが特徴。
★ パヌール メルロー
チリの躍進は続く・・・。
当店でもこのワインはずっと扱っている。
それだけ支持をされています。
メルローらしい豊で丸みを帯びた果実味。
プラムを連想させる香り。
味わいはしっかりとある奥深い。
価格を考慮したらスバリ買い。
ほとんど店内で力説ナシで口コミだけで売上高が伸びる。
こんなワインはまた別格だ。
詳細は【クリック】2016年12月9日
贈答にもいいね!!
カリフォルニアワインの快進撃が止まらない。
それくらい人気・・・。
そんな巨星の中からまたご紹介。
★ 2013 パッドロック
当店販売価格¥5,384(税込)
☆ 2014 SB
当店販売価格¥4,138(税込)
ピカユーン セラーズ
女性2人がオーナー。
経緯はそれぞれなれど2人が出会いのは運命的。
ワインを愛する心があればいいのである。
赤はメルロー主体にCS、CF。
ボルドー・タイプ。
果実の華やかさを感じる。
それは実に印象的です。
洗練され重々しくなく私好み。
この季節に合うモダンなワインです。
一方のSB・・・。
またまた格別な仕上がり。
SBに何を求めるかで自ずと満足度は変わる。
それだけSBは幅の広さがある。
それだけ世界中のワイン産地で栽培されている。
爽やかで綺麗な酸がはっきりしています。
活力あるSBはロワールを彷彿とさせます。
ですからシエーヴル・チーズにも合いそう。
贈答にも最適でしょ。
詳細は【クリック】2016年12月8日
オペラ対談!!
Aさん:当店常連様ワインとクラシック音楽好き。
店主:若い頃ヴァイオリンを習い志した。通称ピノさん。
Aさん:お好きなオペラは?
店主:私はウェーバーの魔弾の射手が好きです。
物語もドイツの深い森を連想させ素晴らしい。
序曲ばかり演奏されるのが寂しいです。
Aさん:華やかさには欠けるのが原因?
店主:そうですね。
ヴェルディのあのラテン系には負けますね。
Aさん:しかしワーグナーがいる。
店主:天才ワーグナーは素晴らしい。
そこはゲルマン節、長大且つ能書きが永遠続く。
Aさん:しかしジークムンデとジークリンデの愛。
これは凄い。
店主:危険な関係ですよ。
血縁関係ですからね!!
Aさん:しかしピノさんはワルキューレ好きですよね。
店主:かなりの頻度で鑑賞します。
第3幕第3場は涙が溢れます。
ヴォータンが最愛の娘ブリュンヒルデとの別れ。
しかも神性を除き炎の神ローゲで包む・・・。
エ〜ン エ〜ン!!
Aさん:ピノさん泣かないで!!
店主:ベートーヴェンのフィデリオも素晴らしい。
Aさん:序曲では改訂を繰り返す程に苦労しましたね。
店主:しかしレオノーレ第3番は完璧でしょ。
幕間に奏されると存在感があります。
Aさん:全曲は演奏頻度が低い!!
店主:そうなんです。
ベートーヴェンの置かれていた時代背景。
それを考慮するとより難しくなります。
ですから純粋にオペラとして鑑賞します。
Aさん:演奏時間もワーグナーと比べれば短いですね。
店主:そうです。
第2幕は感動的。
フロレスタンは歌手が良ければテノールの素晴らしさが鮮明になります。
ベートーヴェンの技術に思う。
Aさん:しかし主役とはいえレオノーレばかりが目立ちますね。
店主:そうですねレオノーレの喝采は凄いですからね。
詳細は【クリック】2016年12月5日
ドルーアン オレゴン
私はもしかして、気が多い人なのかもしれない。
女性にしても幸子ちゃん、美穂ちゃん、瞳ちゃん。
と、相手の違う長所を必ず発見する。
高貴品種ピノ ノワールにしても同上である。
本場ブルゴーニュからアメリカ、NZ。
そして極地的に様々な産地のピノが好き。
ですから私は気が多い人と言える。
そこでだ。
またまた新顔君、いや、ちゃんかもしれない、が入荷。
当店では先に厳しい吟味があり店頭に並ぶ・・・。
どのワイン達も専門店に並びたいのが願望、本望。
その先にはお客様に楽しく飲んで頂きたいと思っている。
ですから店主のテイスティングには緊張。
緊張を超えド緊張である・・・・。
そんな緊張を乗り越えた1本をご紹介。
★ 2014 ローズロック ゼフィリーヌ
ドメーヌ ドルーアン オレゴン
当店販売価格¥8,100(税込)
おすすめ度:★★★★★
☆ 2014 ローズロック シャルドネ
当店販売価格¥5,940(税込)
そうです。
皆様周知の造り手ドルーアン。
私の記憶の始めにはドルーアン。
このドメーヌのピュリニー・モンラッシェに鳥肌。
ワイン好きになったきっかけである。
そんな感性あるドルーアンは先見性も豊である。
まだまだワイン造り未開発であったオレゴンにいち早く進出。
流石に偉大なピノ パパ事ジ アイリーに遅れは取ったが。
時間の積み重ねが週であり月であり年である。
着実にアメリカのピノ ノワールも進化している。
IPOBの潮流の中、繊細でテロワールを素直に表現。
実に完成度が高い秀品である。
詳細は【クリック】2016年12月4日
タウラージは如何かな。
当店が注力を注ぐイタリア。
様々なワインが入荷しています。
皆様ワクワクしますね・・・・。
カンパーニャを代表するワイン。
いやいやイタリアを代表するワイン。
それがタウラージ。
★ 2010 タウラージ ポリフェーモ
当店販売価格¥7,452(税込)
おすすめ度:★★★★★
一言:★★★以下はご紹介しないのが当店の信条。
★ 2012 サティリコン
当店販売価格¥4,312(税込)
おすすめ度:★★★★☆
私が好きなルイジ・テッチェ。
タウラージはシリアルナンバーが印字。
それだけ自信と責任感がある証拠である。
たった1haの畑・・・。
樹齢の高いアリアニコ・・・。
野生酵母に長期マセレーション。
SO2は極少量・・・。
など特質すべき事が多い。
熟した果実、マラスカチェリー、桑の実。
微かに香木なニュアンスも感じます。
魅惑的な果実味に充実感を伴う。
長い余韻はまた格別です。
そしてサティコン。
彼は樹齢の若い樹から造るセカンド。
ルイジ・テッチェの哲学も垣間見れます。
詳細は【クリック】2016年12月2日
恩師との会話
もう師走。
光陰矢の如し・・・。
昨日。
私が車でバス停前を走行。
バスを待つ小学校の時の恩師の姿が・・・。
車を停めて一言ご挨拶。
すると恩師が「駅まで送って・・・。」
勿論快諾して恩師を車中へご案内。
もう82歳になる女性の先生。
担当科目は音楽でした。
「今からパーヴォ・ヤルヴィ指揮でシューマン。
そしてベルリン・フィルのコンマスである樫本大進さんのベートーヴェンのVnコンチェルトを聴きに行くのよ。」
シューマンは交響曲第3番。
「あなたも当日チケット買って行けば・・・。」
私はロマン派を代表するシューマンは好き。
しかし唯一、交響曲第3番は苦手なのだ。
「整理されてキッチリした演奏は面白くないね」
そうである、パーヴォ・ヤルヴィもそう・・・。
現代の指揮者もオケもあまりに綺麗に揃い面白くない。
確か、カラヤンが来日し日本のオケを指揮した時に、冒頭部の正確さを嫌ったのは有名。
尊敬するフルトヴェングラーはアインザッツは不揃い。
これが面白いのだ。
各国のオケはアジア人やら女性が加入。
悪いと言っている訳ではないがその地域の音色を楽しみたい。
ベルリン・フィルのコンマスが○○人、てつまらんね。
往年のウィーン・フィルの音色の秘訣。
それはウィーン国立音楽大学出身で昔は男性のみ。
フルトヴェングラー、ベーム、カラヤンの時代はそうだった。
ウィーン訛りの音色はとても魅力的でした。
先生を駅に送る10分程度の時間は有意義でした。
追伸、
当日券を求め電話・・・。
既に完売。
そりゃそうだ。ヤルヴィに樫本氏。
完売でうれしかった様な悲しいような心境だな。
詳細は【クリック】2016年12月1日