対談:ブラームスとボルドー
Aさん:当店常連様ワインとクラシック音楽好き。
店主:若い頃ヴァイオリンを習い志した。通称ピノさん。
店主:先日ブラームスの悲劇的序曲を聴きながらフルール ド ペデスクローを楽しみました。
Aさん:格付第5級のペデスクローのセカンドだね。
店主:そうです・・・。
悲劇的序曲はシューリヒト指揮。
Aさん:昔、レコードの頃は大曲とカップリングされてたね。
店主:そうです。
しかしフルトヴェングラーの録音が存在しないのが残念。
フルトヴェングラー向きの作品だと思いますが・・・。
Aさん:大学祝典序曲と同時に作曲された。
店主:そうです。不思議と言うか器用。
芸術家の頭中は一般人には理解出来ない。
この作品があったからこそ後の第4番が創作された。
Aさん:そう考えると、やはり重要な作品だ。
★ ブラームス作曲
悲劇的序曲
カール・シューリヒト 指揮
シュトゥットガルト放送管弦楽団
1954年3月5日 ライブ 録音
おすすめ度:★★★★☆
店主:そしてペデスクローのセカンド。
セカンドはあまり見かけません。
品質も高く発見したら買いだと思います。
Aさん:ボルドーは最近飲んでいない。
若い頃、集中して飲み過ぎた。
店主:そうですね。最初にハマる産地ですから。
ポイヤックの中では飲みやすく感じます。
ですから第5級なのかもしれない。
ポイヤックは存在感あるワインが多いですからね。
★ 2014 フルール ド ペデスクロー
フランス ボルドー
おすすめ度:★★★★★
店主:醸造設備も近代化され品質が向上。
Aさん:ボルドーは設備費が増大している。
店主:そうです。
しかしブルゴーニュとは違い生産本数も凄い。
世界中で支持されている事がわかります。
Aさん:ではでは久しぶりにボルドーにするか・・・。
詳細は【クリック】2017年7月24日
静岡県藤枝市 ワイン専門店ピノ ノワール
ブラームスとバローロ
当店店主はワインとクラシック音楽に造詣が深い。
そんな私から私流マリアージュをご紹介。
私の大好きなブラームス。
若き頃はイケメン。
晩年は威厳のあるお姿に変貌。
ベートーヴェンの流れをくむ後期ロマン派の代表格。
シューマンという恩人に敬意を払いつつもクララに密かな恋。
偉大な作曲家でありながら後進に親切。
あのドボルザークも彼がお膳立て。
友人と仲たがい、関係修復の為に作曲、助言を受け融和。
また、一説には使用人にも財産の一部を分け与えた。
★ アルト・ラプソディー
クリスタ・ルートヴィヒ アルト
オットー・クレンペラー指揮
フィルハモニア管弦楽団
1962年 録音
ブラームスの失恋から創作された傑作。
シューベルトの冬の旅と並び2大失恋ソング。
ゲーテの冬のハルツ紀行からの創作。
ブラームスらしく深い味わい。
冬の旅程絶望的ではなく解決する結末は安らぎすら覚える。
アルトのルートヴィヒも温もりある声でいい。
あなたの竪琴が・・・と精神が脱却し達観する様は感動的。
ブラームスは多くの合唱曲を残している。
常に声楽を意識していたものと思われる。
その点はグスタフ・マーラーも似ている。
★ 2012 バローロ ガレッティ
ラ スピネッタ
当店販売価格¥7992(税込)
理念あるバローロ。
ワイン造りにしっかりと着実に進化している。
初ヴィンテージが06年のガレッティ。
スタイルが確立されつつある。
樹齢が高くなるのが更なる飛躍に繋がる。
スミレの花、オレンジピールのニュアンス。
まだまだ瑞々しさを保ち好印象である。
またバランスも秀でている。
詳細は【クリック】2017年7月23日
静岡県 藤枝市 ワイン専門店ピノ ノワール
対談:ベートーヴェンとドルチェット
Aさん:当店常連様ワインとクラシック音楽好き。
店主:若い頃ヴァイオリンを習い志した。通称ピノさん。
店主:先日放送のサロネン指揮でオール・ベートーヴェン。
聴きながら久し振りのドルチェット。
Aさん:サロネンとイタリアワインですか?
店主:いやいや豪州のドルチェットです。
これまたこの季節にはいいです。
早摘みした事で軽口でドルチェットの長所がでています。
Aさん:そうですね、気軽に楽しめるのが同種。
店主:一部全房醗酵、余韻に感じるスパイシーな感じに繋がっている。
特に香りを楽しんで頂きたい。
フルーツやお花の詰め合わせと言いたくなります。
Aさん:ピノさん、おすすめって事だね。
店主:そうです。
そしてサロネン・・・。
人気は健在です。
彼は作曲もするし日本の某CMにも出演した。
クラシック音楽界を代表する指揮者です。
やはりベートーヴェンの交7番は素晴らしかった。
Aさん:ベートーヴェンでも人気の作品ですからね。
店主:ですからプログラムの常連作品。
しかし第2楽章などは内省を求める。
単純なリズムが広がる様は彼の天才の片鱗が見える。
Aさん:やはりオール・ベートーヴェンは一人の作曲家が理解出来る。
店主:そうですね。
序曲「命名祝日」ハ長調 Op. 115はあまり演奏されない。
しかしOp.115と成熟しています。
熟慮されたプログラムです。
Aさん:ではまた次回が楽しみですね。
★ 2016 パーク ワイン レッド
オーストラリア
ドルチェット主体、トゥーリガ・ナショナル
当店販売価格¥2,430(税込)
★ ベートーヴェン作曲
序曲「命名祝日」ハ長調 Op. 115
ピアノ協奏曲第3番 ハ短調 Op. 37
交響曲第7番 イ長調 Op. 92
ピアノ:チョ・ソンジン
指揮 :エサ・ペッカ・サロネン
フィルハーモニア管弦楽団
2017年5月21日 ライブ録画
2017年7月17日
静岡 藤枝市 ワイン専門店ピノ ノワール
当店ソムリエ厳選ピノ ノワール
素晴らしいピノ ノワールを飲む。
それは人生において貴重な体験である。
過去、どれだけピノを飲んでもまだ飲みたい。
そんな魅力ある品種である。
★ 2012 ピノ ノワール
ペイヴィンヤード
カリフォルニア ソノマ コースト
当店販売価格¥7,220(税込)
2001年創業のワイナリー。
ソノマ・コーストの最北部アナポリス。
知る人ぞ知る山間の産地。
日照に恵まれ冷たい風で冷気を保持。
またワイナリーは若くても経験豊かな人物が造る。
シャトー ラフィット ロートシルトなどで研鑽を積む。
そしてピーターマイケルで確固たる地位を築く。
そうヴェネッサ・ウォンである。
特徴である美しいバランス。
芸術は繊細なバランスで成り立つ。
一つが欠けても成立しないのである。
また大地や森林の香りも漂う。
これ程に懐広いピノ ノワールは稀である。
詳細は【クリック】2017年7月21日
静岡 藤枝市 ワイン専門店ピノ ノワール
最高のマリアージュ
有意義な連休でした。
最近趣味であるミニ登山。
腹減効果を狙っての登山である。
しかしそれを上回る暴飲暴食、故に外見上の効果はナシ。
そしてワインにクラシック音楽。
私が崇拝するブルックナー。
彼のシンフォニーと宗教作品は素晴らしい。
同時代のマーラーと比較すると純度が違う。
マーラーは民族的苦悩を抱え兄弟の死。
そして愛娘の死・・・。
など絶望との戦いであった。
ブルックナーは素朴の二文字。
オルガニストとしての腕前は当時一流。
演奏中、没頭し過ぎるのはご愛嬌。
生涯独身であり正に音楽に生涯を捧げた。
先人のベートーヴェンが楽聖ならブルックナーは楽純とでも言うべきか。
★ ブルックナー作曲
交響曲第9番ニ短調
カール・シューリヒト
ウィーン・フィル
1961年 録音
未完だが最高傑作。
ベートーヴェン最後の交響曲である第9と同じ調性。
ブルックナーは最後の作品と考えていたのか。
シューリヒトも認めた演奏である。
芸術の極みにはブルゴーニュがいい。
しかもプリューレ・ロック。
知名度や品質は文句無しである。
★ 2012 ラドワ ル クル
当店販売価格¥10,247(税込)
コート ド ボーヌの始まり。
同地区の北に位置するラドワ。
果実の輪郭をはっきり感じられる。
しかしプリューレ・ロックは意に反し軽口。
瑞々しいさを伴う。
ワインは小ぶりながら口中に広がる。
鉄や鉱物的なニュアンスはラドワだと再認識させられる。
感性ある飲み手に理解出来る芸術的ワインである。
詳細は【クリック】2017年7月20日
静岡 藤枝市 ワイン専門店ピノ ノワール
気分のいい日に楽しみたい。
当店店主はワインとクラシック音楽に造詣が深い。
そんな私の楽しみ方の一端をお見せ致します。
素晴らしい事があったり、記念日。
そんな時は華やかな音楽を聴きたい。
リヒャルト・ワーグナーは強い味方。
鉄板はニュルンベルクのマイスタージンガーの前奏曲。
若かりし頃、頻繁に聴いた名曲。
気分を高揚させる、まさに上げ上げの作品。
ですから第2次世界大戦ではナチスによって利用された。
ですから一時期、イスラエルではワーグナー作品を演奏することは出来なかった。
そして合わすワイン。
今回はスパークリングの人気者。
カヴァで楽しむ・・・。
カヴァの3品種にシャルドネを加える。
華やかで香り高く気分がいい。
爽やかさは暑さから開放してくれる。
しかも手頃な価格ですから、皆様どうぞ。
☆ ラルボス1919 ブリュット
おすすめ度:★★★★★
一言:カヴァでリラックス
詳細は【クリック】2017年7月16日
静岡 藤枝市 ワイン専門店ピノ ノワール
タパちゃん。
当店のタパちゃん人気です。
えっ・・・。タパちゃん。
そうです。スペインと言えばタパス。
そんなタパスに合わせるワイン。
最近、当店で注力を注ぐ品種。
それがヴェルデホ。
爽やかさと余韻の塩味が気持ちいい。
☆ 2015 ヴェルデホ
ザ ブラックボード ワイナリー
ジャケもオシャレでスペインらしい。
あ〜、今日も汗かいて仕事した。
あ〜、配送の荷物、多かった。
あ〜、書類の山には驚いた。
あ〜、今日も屋根に上ってトントントン。
あ〜、畑の雑草伸びたな〜。
と、お仕事によって違う苦労。
家でタパちゃん、飲んで下さい。
口中に広がる癒し。
全身で感じる幸せ感。
タパちゃんに「お」を付けないで下さい。
おタパちゃんって何か変だから・・・。
お試しアレ!!
詳細は【クリック】2017年7月15日
静岡 藤枝市 ワイン専門店ピノ ノワール
ブルガリアのスパークリング
ブルガリアワイン。
歴史ある産地で紀元前まで遡れる。
当店で根強い人気のサイクル。
同国の素晴らしさを味わいで示してくれた。
続く入荷、ブルガリアの泡。
ディミャット種。
ブルガリア全土で栽培されるポピュラーな品種。
熟すのが遅く、黒海周辺では10月頃となる。
そのディミャットを主体にユニ・ブラン他。
☆ モント ロイヤル ブリュット
ヴィラ・ヤンボル
ブルガリア トラキアン・ヴァレー
綺麗なスパークリング。
軽い足取りで爽やか。
毎日続く蒸し暑さから開放してくれる。
シャンパーニュもいいが気軽に楽しむのも必要。
そんな時にこのスパークリングは最高でしょ。
詳細は【クリック】2017年7月14日
静岡 藤枝市 ワイン専門店ピノ ノワール
当店ソムリエおすすめワイン
ワインは地理や歴史などを知ればグンと面白くなる。
ですからワイン好きは博学が多いのかもしれない。
今回はコルシカ島のピノ ノワール・・・。
そこでだ、コルシカ島のお勉強となる。
地中海で3番目に広いと言っても日本の広島県くらい。
有名なのはナポレオンの出身地だろう。
周辺国に翻弄された歴史。
これはシチリア島などと同じである。
また島は独自の進化や固有種がある。
マダガスカル島がその例である。
コルシカ島でも土着品種が興味深い。
シャカレッロ、ニエルキオ、ニリュチュウ。
など多彩である。
★ 2016 ピノ ノワール ニリュチュウ
ウマヌ
フランス コルシカ島
ピノ ノワール80%、ニリュチュウ20%
おすすめ度:★★★★★
一言:興味ある方は飲まれよ。
ここでワイナリーの概要を簡単に。
1975年設立された共同組合。
加盟者は40軒、800ha。
ウマヌとはコルシカ人の意味である。
島人は特に郷土愛が強いと思う。
素晴らしい感性を持つワイン。
香りの華やかさと同時に香辛料的。
広がる味わいはストレート。
中域も味わいが乗り余韻も申し分ナシ。
これはおすすめです。
2017年7月13日
静岡 藤枝市 ワイン 専門店ピノ ノワール
プイィ ロシェとヨッフム
当店店主はワインとクラシック音楽に造詣が深い。
そんな私の私流マリアージュをご紹介。
ブルックナーの大家、オイゲン・ヨッフム。
国際ブルックナー協会の会長でもあった。
晩年に来日し座りながらブルックナーを指揮。
彼らしい威厳のある演奏だったと記憶しています。
流石にドイツ、オーストリア系は素晴らしい。
★ ベートーヴェン作曲
交響曲第5番
オイゲン・ヨッフム指揮
ロンドン交響楽団
モダンな演奏に慣れた方には違和感があるのかも。
しかし苦難から歓喜の方程式のあるべき姿。
これには白がいい。
マコネ地区最少であるプイィ・ロシェ。
何と32haである。
☆ 2014 プイィ ロシェ
ドメーヌ ローラン コニャール
当店販売価格¥4,052(税込)
おすすめ度:★★★★★
GFやレモンの香り。
また白桃も感じる。
風味ある味わいで南に位置すのがわかる。
あまりご対面できないワイン。
ですから貴重な体験でもありました。
2017年7月10日
静岡 藤枝市 ワイン専門店ピノ ノワール
書籍:ブルーノ ワルター
毎月、数多くの書籍を乱読する私。
タイトルから興味が沸く場合や趣味から派生して購入する場合。
また、暇潰しに購入する場合と様々です。
そんな乱読人間の私が、ご推薦する書籍は指揮者。
一人の人物の歴史。
皮肉な事に苦難が多ければより人間味がでる。
ある意味、芸術家は悩む事で創作に幅が生まれる。
ブルーノ・ワルター。
クラシック音楽愛好家なら知る指揮者。
指揮者と言っても作曲もする。
一昔前はフルトヴェングラー含め作曲家でもある。
★ ブルーノ ワルター
エリック・ライディング
レベッカ・ペチェフスキー
高橋宣也 訳
おすすめ度:★★★★★
この書籍、分厚い。
何と578ページ・・・。
しかも¥6500+税とこれまたずっしり。
速読人間の私でも完読するまでに1年もかかった。
読み終えた時はフルマラソンを走破したような気分である?
ワルターが死去し約半世紀。
ワルターやフルトヴェングラー。
そしてトスカニーニが活躍していた頃は最盛期。
最近のクラシック音楽の斜陽は悲しい。
マーラーと同じくユダヤ人のワルター。
名前を変えて音楽活動をする。
マーラーとの関係は深く普及に貢献。
しかし一大転機はナチスが政権を奪取してからだろう。
コンサートでは妨害にあい米国へ亡命。
音楽的才能は豊かであっても人種差別は悲しい。
クラシック音楽で巨匠と呼べる人は少ない。
そんな巨匠であっても駆け出しの頃は随分心労があった。
両親への手紙は飾りのない言葉でその思いを書いている。
後年、愛娘が夫に射殺されるなど暗さもある。
しかしその音楽は実に明るく明瞭。
彼の指揮するモーツァルトはモーツァツトが無邪気に躍る。
また得意のブラームスの第2番、大自然を感じる。
しかし、どこか寂しさも感じるのがブルーノ・ワルターだ。
詳細は【クリック】2017年7月7日
静岡 藤枝市 ワイン専門店ピノ ノワール
対談:ヴァイオリニスト
Aさん:当店常連様ワインとクラシック音楽好き。
店主:若い頃ヴァイオリンを習い志した。通称ピノさん。
店主:ジャック・ティボーのモーツァルト最高。
技巧派ではなく人情派。
来日する為に飛行機事故でストラディヴァリウスと共に亡くなる。
Aさん:偉大なヴァイオリニストを失いましたね。
彼の演奏するフランクのヴァイオリン・ソナタも素晴らしい。
店主:ハイフェッツが演奏するブルッフのスコットランド幻想曲。
彼の重要なレパートリーでこれを聴け的な名演。
Aさん:やはり自分の音を持っている演奏家がいいね。
店主:そうです・・・。
ミルシティンやフランチェスカッティなど独自の音を持っている。
特にフランチェスカッティの艶やかな音色は絶品です。
ワルター指揮でベートーヴェンのVnコンチェルトは最たる例。
Aさん:女性ならジネット・ヌヴー。
店主:信念を感じますね。
Aさん:彼女もティボーと同じく飛行機事故で亡くなった。
店主:クラシック音楽の大損失です。
彼女の代表的な演奏であるブラームスのコンチェルト。
今聴くと、古めかしいスタイルですが、先程言った様に信念を感じる。
Aさん:女性で今活躍しているのはムターですかね。
店主:カラヤンに見出された少女が今や大御所。
あっ大御所なんて言うと彼女に怒られそう・・・。
綺麗な色気ある女流ヴァイオリニストに変貌。
演奏の出来栄えにムラがあるのが難点。
Aさん:そうだ・・・。
イダ・ヘンデルも高齢ながら女流ヴァイオリニストでがんばっている。
店主:彼女はもう引退していると思う。
来日した時、コンサートで聴きました。
その時には、もう高齢でした。
クラシック音楽でもヴァイオリン協奏曲は華。
Aさん:そうです。
店主:ですからソリストは重要ですね。
Aさん:同感!!
詳細は【クリック】2017年7月6日
静岡 藤枝市 ワイン専門店ピノ ノワール