毎月、数多くの書籍を乱読する私。
タイトルから興味が沸く場合や趣味から派生して購入する場合。
また、暇潰しに購入する場合と様々です。
そんな乱読人間の私が、ご推薦する書籍はヴァイオリン。
ストラディヴァリとヴァルネリ
中野雄 著
お勧め度:★★★★★
一言:最高!!
ヴァイオリンの二大銘器。
それがストラディヴァリとグァルネリ。
私(店主)は熱烈なグァルネリ・デル・ジェス支持者。
現存する個体が少なく前者に比べ知名度は低い。
しかし、あの表情の豊かなさはストラドを超越する。
怖れずに言う。言ってしまう!!
音色のみで感動したのはグァルネリ・デル・ジェスだけ。
演奏家がストラドという楽器を使いその表現で感動や涙した事はたくさんあります。
これは微妙ながらある意味本質だと思う。
私(店主)はヴァイオリンを習い夢中で弾いていた。
所有するヴァイオリンは1850年製ニコラ・ヴィヨーム。
そこそこ高価なフランス製ヴァイオリンであった。
渋谷にあった「KOTO」で証明書付きで購入。
当時、オーナーはジロードン八重子さんであった。
その時、店所有のグァタニーニを弾かせてもらった記憶がある。ですからオールド・ヴァイオリンには馴染がある。
因みに同時にスズキの安価なヴァイオリンも所有。
しかし・・・。
銘器中の銘器の値段は私のヴァイオリンの値段を遥かに凌駕。
個人所有できる時代ではなく財団などの所有を貸与される事が多い。
また所有者からまた所有者へ様々な変遷を辿る。
そこに名前の由来が付き魅力を増す。
私(店主)は以前、ヴァイオリン制作の権威、村田蔵六氏の品川にある工房を訪ねた。
また名古屋にあるスズキのヴァイオリン工場などを見学。
そしてヴァイオリン展などでオールドを様々触れた。
私のヴァイオリンの先生はセラフィンを所有。
これまた美しいニスのオールド・ヴァイオリンであった。
以上は失礼ながら私事です。
さてさて書籍について・・・。
魅力的なヴァイオリンの世界
簡単にはその魅力を説明できない。
この書籍を読んで感動して頂きたい。
特に取り憑かれた一人の男。
ルイジ・タリシオ。
別書、「魔のヴァイオリン」でも紹介されています。
ヴァイオリン収集への眼力、執念は異常。
ストラド最高の銘器、メシアも彼が所有であった。
2017年8月8日
静岡 藤枝市 ワイン専門店ピノ ノワール
最終更新日:2017-08-08