本日は雨、雨に因んだ作品を考え中。
そうだ!!
ショパンの雨だれもいいが、本日はこんな気分だ。
★ ブラームス:ヴァイオリン・ソナタ第1番ト長調 「雨の歌」
イツァーク・パールマン(Vn)
ウラディミール・アシュケナージ(P)
☆ブラームスは、アルプスの山々に囲まれたオーストリア南部のヴェルター湖畔のペルチャハで
1877年から3年間ここで過ごす。
その間に「交響曲 第2番」や「ヴァイオリン協奏曲」
そして今回ご紹介する「ヴァイオリン・ソナタ第1番」も作曲します。
これらの作品からブラームスは楽しく充実した日々を過ごした事がわかります。
牧歌的な交響曲に美しいヴァイオリン協奏曲の第2楽章アダージョ。
「雨の歌ソナタ」は全体に叙情的な作品で第3楽章に歌曲「雨の歌」の旋律が用いられていることから
由来します。
☆パールマンの演奏は今までたくさん聴いた。
あの葉加瀬太郎も学生時代は彼の演奏を好んで聴いたと語っていました。
美しい音色と完璧な技術。そして演奏家としてのオーラ。
このオーラは全てのプレイヤーが持っているものではありません。
そしてアシュケナージですが、やはりピアノが一番。
指揮者として今日では活躍しておりますがいまいち面白味に欠ける演奏です。
しかしピアニストとしては素晴らしく大胆さと繊細さを併せ持ち、聴き手に訴える表現に富んでいます。
恥ずかしながらベートーヴェン・「熱情」の演奏では大泣きした私。
そんな二人の演奏に感化されないわけはありません。
多少ピアノのアシュケナージが自己主張し過ぎな感じを個人的には受けますが、それが全体として
感情の起伏を豊かに感じる原因かもしれません。
追伸、私も20歳までヴァイオリンを習っていたのですが、東京・丸の内の構内で葉加瀬さんが
たぶんまだ芸大生の時だと思いますが、演奏していました。(無料)
指版の下にマイクを入れて、もの凄い艶のある音色と技術。
自分との音色、技術の差に驚いたことを覚えています。
(私のヴァイオリンは1850年製ニコラ・ヴィヨーム)
有名なJ.Bヴィヨームの弟。
しかし兄ヴィヨームは銘器で価値はまるで違いますが・・・・・