クラシック音楽を楽しむ(ブルックナー編)
Aさん:当店常連様ワインとクラシック音楽好き
店主:若い頃ヴァイオリンを習い志した。経験豊かなソムリエ
後期ロマン派の巨人アントン・ブルックナー。
大器晩成型の偉大な作曲家・・・。
それでは大いに語りましょう。
Aさん:クラシック音楽で名曲はどんな作品があります?
店主:やはりブルックナーの作品は素晴らしい。
シンフォニーから宗教作品まで神秘的です。
テ デウムは晩年の宗教音楽の傑作。
信仰心の厚いブルックナーらしい啓示を示す作品。
チェリビダッケ指揮、1982年7月録音がいいと思います。
Aさん:ブルックナーをまずはじめに鑑賞するなら何番がいいですか?
店主:第7番がいいと思います。
第4番に続きポピュラーです。
初心者の方には8番や9番は難しいと思う。
第7番は朗らかな曲調ですから直ぐに親しみが湧くと思います。
Aさん:おすすめ音源はありますか?
店主:勿論、まずフルトヴェングラーがおすすめです。
1951年4月23日カイロでのライブ録音。
これは素晴らしい、音源状態は良好までとは言えない。
しかしブルックナー節を堪能できる。
フルトヴェングラー特有のアゴーギグも少ない。
やはりブルックナーはテンポ感覚は大切です。
チェリビダッケの雄大な進行は一つのお手本です。
Aさん:チェリをコンサートで聴いた事があるとか・・・。
店主:高校生の時に学校をサボり新幹線で行きました。
勿論、両親公認のサボリです。
私皆勤で進学が控えていましたから断腸の思いでした。
Aさん:その時の曲は?
店主:私はブルックナー信奉者でしたからブルックナー。
第4番です。
そして後日にまた両親公認で学校を欠席してブラームス。
これも4番ホ短調。
とても繊細な音質で澄んでいました。
当日プログラムが変更になりました。
ヴェルディの運命の力序曲がロッシーニのどろぼうかささぎになったのを覚えています。
そして頼みこんでポスターをもらった。
興奮して最終の新幹線に間に合わず困りました。
未成年でしたから寝台列車に特別に乗せてもらったと記憶しています。
Aさん:それはいい思い出ですね。ブルックナーの特徴は?
店主:弦楽器のトレモロで始まります。
私はカオスと呼んでいます。
まるでベートーヴェンの第9を彷彿とさせます。
その後主題が現れ管楽器の響きは雄大です。
演奏時間はとても長いですが、感動の大雨です。
何百年、何千年経過しても不滅です。
商業を目的にした音楽もいいですがクラシック音楽は醍醐味が違います。
2020年11月27日
最終更新日:2020-11-27