ヴァイオリンを熱く熱く・・・
Vさん:当店通い歴10年の常連様
店主:ヴァイオリンを習い志した経験豊かなソムリエ
上記写真は店主若い頃 1850年製 ニコラ・ヴィヨーム
店主:今朝、出勤前にシューベルトの未完成を鑑賞。
旧番号で第8番となる2楽章のみの作品。
しかしあまりに完成度が高く果たして未完なのか。
2楽章のみでシューベルトは完結したのではないか。
と鑑賞していて思います・・・・。
勿論、フルトヴェングラー指揮の手兵ベルリン・フィル。
1952年2月10日のライブ録音です。
Vさん:フルトヴェングラーの名盤だよね。
フルトヴェングラーがパリで指揮したパリ盤も凄い。
最晩年の1954年5月4日・・・。
朝、未完成なんてしんみりするね。
店主:中学の時も朝、友人が迎えにくるまで未完成をよく聴いていました。
フルトヴェングラーと未完成は合います。
この流れで、ブラームスの悲劇的序曲を指揮して頂きたかった。
勿論、指揮はしているのだろうけど録音が現存していません。
これは悲しいです・・・。
昨夜はベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲。
ジノ・フランチェスカッティのVnで鑑賞。
直ぐにわかるストラディヴァリウスの甘美な音色。
グァルネリ デル ジェスのデーモニッシュな響きと違う。
ストラドはどの線も甘美で突き進む。のでわかりやすい。
指揮はベイヌムにしました。1946年11月13日のライブ。
ワルター指揮のほうが音質は格段に良好です。
フランチェスカッティはセラフィンも愛用していました。
私のヴァイオリンの2番目についた先生はセラフィンでした。
独特なニスの色合いで銘器を自家に触れた機会でした。
因みに私のヴァイオリンは1850年製のニコラ・ヴィヨーム。
あのJ.Bヴィヨームの弟となります。
兄は億単位の価格ですが弟は随分と値が落ちます。
恥ずかしい話、両親+祖父が資金を提供してくれました。
Vさん:銘器って魂が取り憑かれるよね。
タリシオは有名でしょ。
店主:私は頻繁にヴァイオリンの専門店に通いました。
当時、渋谷にコトさんがありオールドが揃っていた。
私は、そこでヴィヨームを証明書付で購入。
ジロードン八重子さんがオーナーでした。
N響のヴァイオリニストも通う名店。
後、アパートの一室で営業していたハイフェッツ。
文京楽器、千代田区の下倉楽器など。
文京楽器はガット弦や自社製の読み物が楽しみでした。
後、ヴァイオリン展はワクワクしながら行きました。
取り憑かれたと思いますね。
タリシオは大切なストラドを抱えて亡くなっていたと言います。
そのストラドを兄ヴィヨームが購入。
莫大な資産を築いたとか・・・。
とにかく、魔物ですよ・・・。
2020年3月6日
最終更新日:2020-03-06