当店店主はワインとクラシック音楽に造詣が深い。
そんな私からこだわりの名曲をご紹介致します。
寒い季節はチャイコフスキーを無性に聴きたくなる。
名曲中の名曲ピアノ協奏曲第1番。
初演時は難曲と敬遠された作品は今や名曲。
世界中で演奏されない日は無いであろう。
因みに彼はピアノ協奏曲を3曲残しています。
トスカニーニとホロヴィッツの共演。
火花散る演奏で驚いた・・・。
協奏曲は面白い。
ソリストを包込む演奏。
またはソリストと対峙する演奏。
それにはソリストと指揮者の年齢や関係性に連動する。
トスカニーニとホロヴィッツはトスカニーニが義父。
あの厳しい彼が当時最高峰のピアニストを娘婿に向かえた。
ですから技巧を試す場になったのは必然であろう。
それに対して包み込む演奏。
それは最晩年のカラヤンとキーシンだ。
カラヤン80歳、キーシン17歳。
歳の差63歳、孫の差である。
しかもカラヤンは間もなく死去・・・。
老巨匠はキーシンの楽屋で涙した有名なエピソードもあります。
カラヤンとベルリン フィルとの蜜月関係は破たん。
両者の関係は冷え切っていた。
それを見越してカラヤンはウィーン・フィルとの関係強化中でした。
しかしだ・・・。
流石は一時代を築いた関係。
オケの隅々まで神経が行き渡りカラヤンの指揮に反応する。
弦楽器が美しい事・・・・。
若きキーシンを強引に抑えるのではなく包。
カラヤンの腕が広がり温かく包み込む。
アンチ・カラヤンの私でも愛聴する傑作。
今宵はクラシック音楽鑑賞ですね・・・。
2018年12月15日
静岡県 藤枝市 ワイン専門店
最終更新日:2018-12-15