Aさん:当店常連様ワインとクラシック音楽好き。
店主:若い頃ヴァイオリンを習い志した。
Aさん:最近は演奏家に魅力がない。
店主:そう思います・・・・。
ですから作品自体を楽しんでいます。
昔は指揮者など演奏家の解釈が楽しかった。
理念ある演奏は感動しました。
Aさん:そうなんだよね。
作品と演奏は微妙に違うんだよね。
店主:これって難しいけれど違いがわかると面白い。
Aさん:ピノさんが往年の演奏家ばかり鑑賞するのわかる。
店主:フルトヴェングラーを例にとるとわかりやすい。
楽譜に忠実かと言えば違います。
ですから、以前ある高校の音楽教師と飲んだ時にフルトヴェングラーはデタラメだと言っていた。
では、あなたの音楽の授業は楽しいですか?と思った。
たぶん、クラシック音楽鑑賞では全員あくび・・・。
作曲家の置かれていた立場や心理状態を考慮。
そして作品の深部を照らす。
フルトヴェングラーはその能力に長けていた。
しかも彼は自身の時代も背負った。
ナチス政権下のドイツをね。
ですから感動するんだと思います。
有名な話ですが、カラヤンはN響を振った。
たった1回だけ・・・。
その時に日本人らしくアインザッツが揃う。
それを嫌ったと言います。
楽譜に忠実でしたらそんな事は発言しません。
Aさん:健全と言えば聞こえはいいですがね。
音楽ってもっと言葉は適切かわかりませんがドロドロしてもいい。
店主:そう思います。
最近のベートーヴェンの第5番は綺麗すぎる。
あれって苦悩から歓喜へ・・・。
もっと第1楽章は圧迫される感じがあってもいい。
終楽章だって歓喜へ爆発、躍動する。
フルトヴェングラーがまさにそうです。
Aさん:そんな演奏を今聴きたいね。
詳細は【クリック】2017年9月25日
静岡県 藤枝 ワイン専門店ピノ ノワール
最終更新日:2017-09-25