Aさん:当店常連様ワインとクラシック音楽好き。
店主:若い頃ヴァイオリンを習い志した。通称ピノさん。
Aさん:ロマン派を代表する作品は?
店主:それこそ多数ありますよね。
前中後期と3区分してもそれぞれ代表はあります。
Aさん:私はメンデルスゾーンを勧めたい。
店主:私もそれは理解できます。
当時ですからユダヤ人としての苦難もあった。
しかし父親は有名銀行家でとても裕福。
先祖にはこれまた有名な哲学者もいます。
Aさん:ロマン派らしい自然の描写は素晴らしい。
店主:私は以前、彼が描いた絵画を鑑賞した事がありますが緻密で素晴らしい。
とにかく才能溢れる人物として尊敬しています。
しかし残念な事に若くして亡くなります。
これはクラシック音楽の大きな損失です。
Aさん:モーツァルトも若くして亡くなりますね。
天才は神に嫉妬でもされるのかね。
店主:そう言いたくなりますね・・・。
メンデルスゾーンの作品は時代を謳歌している。
彼は見聞が広く研究熱心。
訪れた場所を音楽や絵画で表現しています。
Aさん:交響曲第3、4番。
前者は標題スコットランド、後者イタリア。
全然色彩が違うよね。
店主:その国柄が見事に表現されています。
薄い靄がかかり寒いスコットランド。
地中海に包まれ太陽の恵みいっぱい。
果物や魚、肉に人々の生き生きとした営み。
歴史ある遺物・・・。
まさに第4番は見事に表現されています。
Aさん:昔からこの濃淡な組み合わせの第3,4番のカップリングが多い。
おすすめ音源は?
店主:まさに、その組み合わせでバーンスタイン指揮。
ニューヨーク。フィル。1958年1月13日の録音。
これは最高、バーンスタインも溌剌としています。
詳細は【クリック】2017年8月25日
最終更新日:2016-12-13