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モーツァルトで一服。

モーツァルトで一服。



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そんな店主セレクトの名曲をご堪能下さい。





★ モーツァルト

  ピアノ協奏曲第20番 ニ短調

  フルトヴェングラー 指揮

  イヴォンヌ ルフェビュール(ピアノ)

  ベルリン・フィル

  1854年5月15日



スイス ルガーノでのライブ録音。

音源は古いが感動的な演奏です。

フルトヴェングラーは3Bの一角ベートーヴェンやブラームスを得意とした。

しかし指揮の回数は少ないがモーツァルトも彼流仕込みで堀が深い。

オペラ ドンジョヴァンニは名演であるし交響曲第40番も素晴らしい。
中でもピアノ協奏曲第20番は別次元。

モーツァルトは作品の大多数が長調である。

それには多くが王侯貴族からの依頼だからです。

しかし数少ない短調ですからより悲しい・・・。



充実期に創作、厳格で深い悲しみを伴う。

第1楽章の不安げなシンコペーション。

また低音弦による3連符の刻みはしばし他でも見受けられます。

フルトヴェングラーのデーモニッシュな響きはピアノの登場でより辛辣に・・・。

女流ピアニストのルフェビュールは正直有名ではありません、しかし流石はフルトヴェングラーである。

隠れた逸材の彼女をソリストに向かえ楽章毎の高まりは彼女の吐く息からも感じ取れる。

シンプルなパッセージの積み重ねは女性ならではの美しい線を紡ぎとても美的。



一聴きあれ!!



詳細は【クリック】2016年8月22日

最終更新日:2016-08-22