最高の布陣で指揮はカルロス・クライバー。 これ以上を求めてはいけないでしょう。 ヴィオレッタにコトルバス。 そしてアルフレードにドミンゴ。 前奏曲は作品の内容を予感させるクライバーのタクト。 有名な乾杯の歌は、ドミンゴの美声が突き抜ける。 コトルバスの「花から花へ」は絶品であった。 私は10代でこの作品に触れまさに夢見る青年であった。 カルロスの指揮はとても端的で無駄がなく若かった私は夢中でした。
ジュゼッペ・ヴェルディ作曲 歌劇「椿姫」全3幕 ヴィオレッタ・・・・コトルバス フローラ・・・・・・・マラグー アンニーナ・・・・・ユングヴィルト アルフレード・・・・ドミンゴ ジョルジュ・・・・・ミルンズ ガストーネ・・・・・グリーノ ドゥフォール男爵・グレルラ ドビニー侯爵・・・ジャコモッティ カルロス・クライバーは見習い指揮者の時は別として 自分の得意な作品しか振らない。 逆に演奏される作品は珠玉である。 クライバーはF1のドライバーに例えても面白い。 際どいコースを右へ左へ華麗にドライブする。 ですから、晩年はそのハンドル捌きが出来なくなり 指揮活動を減らしたと私は思います。 それにしてもレコードはいいよね。 ジャケットに音に温もりと造り手の努力が見えるね。
解説の表紙
特大クライバーの背表紙
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